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「ボランティア論」川瀬教授の恒例、学生公開発表会

2013年10月3日 「ボランティア論」川瀬教授の恒例、学生公開発表会 はコメントを受け付けていません

ボランティア理論授業と実践者講演聴講、意見交換会を経た若者が複数自ら選択した直近14名分各10分の発表から見えたもの

凌雲祭への準備に動き出している宮崎公立大学。実際の二十歳の生活はまず、単位獲得、部活、アルバイトを進路に合わせ多様に展開している様子がよく伝わった。
昨年の同発表会では、現場で使い走り役の彼等が実に主人公になっているそれぞれの体験談を興味深く聴いたが、今年はより社会性を反映したものとして受け取らされた。
そこでは、被災者移住や外国人市民、不登校教室の子供、ホーム利用の認知症高齢者の現場がよりオープンにボランティアに声を掛け、膠着する社会に柔らかな波紋を広げていき、文化イベントや図書館や講座も市民が関われる楽しみを広げている。
では、2013年盛夏版ボランティアシーン〜彼らからのレポートを再現してみたい。(出席簿順での発表と、川瀬教授からのヒヤリングで進行)

まず、トップバッター男子学生はどう問題意識を持って活動したかを解説、体験をどう今後に繋ぐかの定められた流れで話しだした。

1番。「ネーチャーゲーム」と「戦争を語り継ぐ会」について

環境学習として大きく展開しているネーチャーゲーム。参加者に加わり
たまたま障がいを持つ人へのケアも配慮した。
若者へ歴史を伝える会だが、若者の参加は少ない。話し合いが中心。

時にやめたいな〜辛い実感も急な動員に対して持ったし、無償の上に責任はかなりあり!だが・・・。

まずは、飛び込むこと!自信ついた。と振り返り。さらに挑戦すると宣言。

学内での講演会を成功させたい。10月15日13時より。
単位のための試験勉強を脱して意志の力に身を任せる喜びに溢れていた。

以下13名が続々と発表。

2番。「うみがめのたまご」

被災移住者ら共助活動者の子守が中心。被災者の思いはいかばかりとの問題意識だったが、うまくいかない時点でスタッフより励ましを受けた場面も。

父の日への手紙作製のサポート。子守、海辺のあそびに知恵驚く。

綾の畑の水やりまで体験。

子供観察、生物への興味、海辺の危険の捉え方。
進路として描く教師像に部活顧問へのイメージもチャッカリ加わった様子。

ここから、少し詳細は省き、メモを羅列させて頂く。女学生は人数分多彩な観点と授業や興味、サークル、部活の発展型でボランティアを選択したが、中国語講座補助が対中国問題改善への願いに、ボランティアといえども実力に見合った段階をふむ図書館窓口などでの成長の著しさが伝わった。

(男子学生は人数が少ないバランスの為他の発表も同一「市民プラザでの原爆展へにむけての活動*」 だった。)

6番。8.9月中市民との活動。若い人集めに奔走。

刺激的。成長を実感。シリア問題などへの関心もひろがる

日程、都合を伝える必要。

事務局員の精力的県内活動にシンクロ。

中高生を何故呼び込めない?

3番。認知症のサポート体験 普通の人だった 職員のスキル認めた

自分から動くことを、トイレ介助や食事介助、生活品整理、入浴介助

ヒステリック?ではという先入観とは裏腹に利用者の積極性は以外。

発見。悩まず「これをしていいか?」聴くことでスピーディーに
速効性よりいずれ役立つかもの緩やかなリズムへの気づき。

4番。部活動の吹奏楽から演奏ボランティア「こどものくに」「老人施設」工夫しながら

コンクール補助者舞台設営、権現子育て地域センター子供との接し方

楽しませる実感。興味を持たせる工夫普段から。

展望。地域貢献に、演奏説明力。聴くだけでも効果あり、サービス紹介したい

社会へ発信したい。吹奏楽グループ綾町でも予定。西池小運動会。

5番。学習サポート、復習の手伝い、英語の苦手度を解消。

その子に合った教え方。

教えること自体の難しさより、接近の喜びから子供にさらに感心

支援学校まつりにおける障がい児への距離感(自分の名前を言うのみのボキャブラリーで気持ちをくみ取るため想像力を駆使)

7番。まちなかサークル(学内外の横断的な若者まちおこしが継承されている)

霧島児童館のフェスタ活動。市図書館窓口。24時間TV。

カウンター業務に関心あったが経験時間みたず残念。

配架、窓口役スキルあげたい。

8番。好きから入った。

果たして相互に効果ありや?港まつりで打ち水

仔猫たちの世話。動物愛護団体。

イベントスタッフ、世話も

自由な活動と認識。

無理をせず

9番。中国語スキル

人と接するのが好き

市民講座3ケ月アシスタント、留学生交流のパートナー。

コンテストで市民が歌を発表。日本語コンテスト発表手伝い。

教えるボランティアで反省と、学生以上の受講者の意欲を知る。

和やかに国境問題も話せた。メディアが写し出す中国をチェックしたい。

塾の講師では気づかされない理解度についても踏み込めた。

10番。中国語を楽しみながら。教えつつスキル上げたい。

発音の難しさ、指導法を使い克服。

やる気のなさそうな学生への個別の指導実る。壁を壊す。

市民講座では、様々な年代層から学べた。

語学への憧憬再確認。

11番。外国籍の人へ日本語ボランティアサポート

数の数え方。しょっぱい、すっぱい、漢字タイ、スウェーデン、サウジアラビア、

日本語練習会。平仮名片仮名漢字混乱の様子を知る。

伴侶以外の知り合いの必要性を知る外国人の生活事情。

災害時の伝達サポートへも取り組みたい。

なお、この活動はネットで知った。

12番。認知症グループホーム、不登校教室

入居者との生活、教室での違和感のない平穏さを感じた。

8時間3日間

13番。家族で取り組んだホームステイ3日間

異文化交流を自宅で。相互の語学力をつける。

郷土料理、イオン、海、小豆載せソフトの店。BBQ。テレビ電話かかる。

自分が宮崎をまだまだ知らない。

将来の夢が具体的に広がった。学園のホストファミリー会にも。

14番。中国語市民講座。

隣人との係わりのない現状や国際関係の嫌悪感を打ち破りたい。

2年目の講座では飛び交う質問に力不足。嫌悪感が無いので安心。

コンテスト受付、タイムキーバー。

*解説[オルグ。オーガナイザー]といったところか

演壇での発表も感心したが、素顔からも、他者とのふれあいOKというサインがうかがわれ「ボランティア論」履修効果には、推進機関、宮崎県ボランティア協会としてエールを贈りつづけたい。
投稿者 理事 永山倫太郎

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