しみん活動
2015年5月25日
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例えば、印刷費の値上げと、民間業者と変わらぬ拡大カラー印刷の値段について熱心な小グループから提案が出た。印刷費収入がセンターで重要な部分を占めているのは、当協会でも活動の数的バロメーターとなっている。その額から、市民活動センターでの活用も現れている。頼りになる簡易印刷所を仲間に得て、活動がなされていることが重要な事実である。市民は何か言いたがっている。それを行政力の委託で助けている。しかし、その中間的役割には中々加わる余力を持てる人、余裕のない人がいて、余裕のない人が段々と無党派層へと飲み込まれていっているようだ。当協会の会員数減は、明らかに高齢化がある。また、行政力委託の支援組織で十分役は足りている。一時はこのことが、一つの目標でもあった。誰もがボランティア精神を行使できれば、その日が我々啓蒙組織のゴールだと。
そして、NPO法や行政力の発揮でインフラは整った。災害などへのスピード感は予想以上に高いレベルへと到達している。だが、生活に根ざした部分での希薄さが、なお顕著になっている。そして、高齢化と貧困とがマイノリティーの問題ではないというスリルに満ちている。誰も生活とボランティアについて動き出せない。かっての消費者婦人運動が鳴らした警鐘と提言を誰も引き継いで社会化することが出来ない。障がい者親の会当事者会への率先した協力の動きが落ち着きすぎている。いつの間にか自身にも何らかの障がいが現れ、先ずはその差し障りをどう解決していくか、仲間作りから始めなければ・・・というような現実の中に誰もがいる。こちらの都合も知って欲しいのに、拾い上げてくれる組織の機能がダウンしている。困ったの連鎖がいっそ、誰にも知られなくて良いというような心理にさえおちいる状況となり怖い。
しかし、各団体は総会を終え、新年度を頑張っている。それに賛同して期待するやや引き気味の会員も期待は消していない。この一年の成果がより生活感に根ざしたものであることを祈ろう。ボランティア活動もしみん活動に準じた扱いになり、細々とはしているが、破天荒な若者が参入してきて思う存分活動しきった場は維持されている。あなたのお試しの場はボランティア協会であり、センターであり、市民活動というお墨付きまで付いている。ドローンやツィートでは味わえない手応え、自分の身体が反応する心が躍る、心強い仲間との活動。それが元祖市民活動、ボランティアである。