鬼玄丹がやって来る
2018年10月3日
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禅僧が終わられたあとのまどろみには、最期を見とり肉声で会衆に伝えよと託されたままの録音も式場に響いた。砂地の広大な畑が芋掘りや梅ちぎりの歓声に湧いたのは、望外のご本人らの喜びでもあり、本気を出し切るボランティアの先例でもあった。
出棺を待つ時間には、鬼玄丹さんご本人も弔問に並んで待った。告別式場正面に目を引いた山本一春夫妻への讃歌の書画は、請われ流木板に鬼氏がインプロビゼーションのまま仕上げたものだそうだ。時を経てこのイベントを農福的な主旨にインパクトを押す。
それから鬼玄さんは、故人の眺められたボランティアシーンやはぐくまれた夫婦愛は、この世の涅槃図であったろう笑顔のお別れをシェアし住吉のクロスロードを法華岳、本庄へと帰路につかれた。