旧都にて
2019年10月16日
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遠いところの印象が続いていた。がしかし、23回目薪能の手作り客席一新の気合の入る公演にリピーター二人もその深淵なる流れに沿う気分、能体験の境地を感じるのべおか12時間となる。ようやくのことで、高速バスでの入りから時空旅演出のシテとなった、なれた。改築中の内藤記念館の主だった資料は、これも改築中の野口記念館跡地付近に移設してあった。
一番乗りで食した謹製弁当も実行委員会スタッフの詳解付きで、職人さんに口頭でアンケートにも応え好スタート。大貫川たもとの夜は居酒屋に変身する魚屋えびちゃんの生の一杯でバス旅車中の疲れも吹き飛ばしたところ、加藤哲夫「市民の仕事術Ⅰ」の読書で脳の方は回転を速めていたので弁当でのべおかリズムに変調完了。
歴代の藩主の統治図によれば、南の果ての大淀川流域が隣藩とのあわいの地のようで、県都感覚がまるで逆転する。城雪穂の宮崎城物語など読んどかないと、歴史に根がした思考を作れないのだと改めて実感した。そして、エンクロスなど新機軸も発信がはじまった。他の都、都城、日南、そして西都、串間、小林えびのなど旧都の歴史観を一番新しい宮崎に集約してこそ一体感のある市民の仕事は拡充するのだと教えられた野外オペラ・能鑑賞であった。