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いささか疲れモード:Vo.倫太郎

2015年4月15日 いささか疲れモード:Vo.倫太郎 はコメントを受け付けていません

住吉
4月1日以来、住吉の渡辺康造さん宅に場所を代えてのシアターミヤザキの時間を楽しんだ。十年数来、声を掛けて下さっている松田俊彦さんとお弁当(ブライトハウス謹製)を囲み、おもに患者歴の談義に加わる。時折しもDr.○○○というドラマが始まるというので、事務所に戻ってから水曜当番の野海さんと隣席のメスカ川崎さんに報告する。例によって頓智が効く野海編集長曰く「倍返しならぬ、罰が当たる!○○○」。
さて、掲示ポスターにも精神保健関連のものが永く多種貼られている。死(想うに、定かに判断を失なう状態)へ到る病気でもあり、三障がいとしてボランティアへの理解も求められる。当事者本人の気持ちを揚げるのは得意とする?が社会への認知力へのアイデアはなかなか湧いてこない。二人とも患者中の中では率先して助け合おうという開かれたパーソナリティーなので対等感が心地よくもある。
松田さんとは数年、康造さんとは十歳年長であるがお二人の病気歴と私の来し方を重ねれば、タイミング良くセーフティネットに掬われた危機が私にも在り、トラウマと過労から病気が進んだ同じ青春期を怒涛のように過ぎ越し、いまだ療養の日々があられる。宮崎では放映が遅れるだろうが、堺雅人は傾聴で治癒への道筋を探る名医を演じる。もちの論、目の前に座したお二人も、効き目のある薬に助けられての試行錯誤はつづくと述懐する。ドラマではこの病理への取り組みも興味深いものがある。
そして、彼らからは我々ボランティアシーンへも一緒に回復の場の模索を提案されている。ずっと。松田さんはかってふれあいの旅の実行委員も体験し、患者仲間への広がりも期待されてきた。ずっと。康造さんは、どんこやの作業に参画している。そんな稀有といっていいお二人とやっと膝を突き合わせて時間を共有する段階へ辿り着いたという訳である。相当お待たせした次第。
またある時は、相乗効果が効きすぎてつい言葉にできずぶん殴ったことさえあった。そんな新たなトラウマまでも加えても付き合ってもらえてるのには感謝している。こちらが内的ビョウキな部分を発する時には受け止めてももらえている。
頻繁な松田さんとの関係を横目で見聞する我が良妻は「もたれあい」とうまいことを言う。
ボランティアを通り越し「もたれあい」段階に至ってしまっているが・・・。
しかし、もたれあっても核心にあるのは、抜け出せないでいる人への想い、塀で取り囲んでいる社会の突破への渇望ははっきりと描けそうな可能性への期待。この感覚は手放してはならない。
ばらけた三人。私はバスで野海さんと川崎さんが仕事する事務所にむかい、二人は住吉支援センターに場所を替えこころのメンテナンスにいそしむこととなり、ピアカウンセリンググループの長友由美さんらに交わった。いわば、ヴォランティア相手にでアイドリングしたのち、自助グループならではのスキルでわかちあいされたということだ。
患者さんケアとしての病院ボランティアという分野は淀川キリスト病院などで歴史的展開をみせてきたことは大阪ボランティア協会50年史にも光るものがあるようだが、他にもホスピスでの活動や小児病棟などもう一度振り返ってみたいものだ。国立東病院Ⅲ病棟にもその刻印は鮮明にあったのを中年層は知る。
さて、4月28日(火)16:30からふれあいの旅実行員会を立ち上げるからと野海実行委員長。光代さんと考え、集まりやすい日曜日開催にも取り組むのだそうだ。増やそう!ボランティアの掛け声は明るい!
さて、おっとり刀で精神保健系Vo.○○○を名乗りはじめの私だが、着地点は知的障がいVoに定めている。やさしく呆けてすんなり溶け込んでいける晩年までは、野海さんらをかかえたり、松田さんらと語らい伸びるなら少しでもスキルを高めようと思う。
今夜のドラマを検索すると愛犬が連れ添うらしい、猫屋敷を名乗る我が家の猫たちとの関係性も大方極まってきている。人間関係なら尚更のことだろう。夫婦も親子も友人も時間をかけてそばに居やすくするものだ。間接的にその役割をボランティアができるのなら、他者との積極性と冷静を磨く場として活動が両方に効くのではないか。そんなやさしさの発露が自然発生する世界でなければ面白くない。わくわくする日常を。

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