野の花館~「マイムとトークによる社会風刺のお笑い」
日日紙面に先生が部活指導に苦悶し、あまりのブラック化への改善を求める動きが反響を呼んでいると出ていた。無給の激務はボランティアなの?燃え尽き寸前の現場の様子は学外の市民は知る由もない。貧困問題のあたりで先生という仕事への過剰な要求がと聞くが部活まで想像力は及ばなかった。ボランティアでやってくれというお達しは、元祖を名乗る我々にも曲解しすぎではと言いたい。今回までの震災への行動型ボランティアへも支援あってのボランティアなのである。
教育の場はかなり改善を先送りしているようだ。事務所シェアのMESCは教育現場でつちかった経営知を、未熟なNPOへの相談指導としてこなされている。進学のみに特化する姿はかっての校門圧死事件などの記憶とともに地域連携型にあらゆる公的機関が舵を取り始めた今でもなお狭き門のままなのかもしれない。
さて、ひなた県のボランティアシーンを回顧すれば、教育というと婦人・母親団体が相当なうねりを牽引していた。リゾート以前の国際会議場で母親たちの主催する質の高い学校外の学びの構築会議が開催された。主におやこ劇場らが主体であったようだ。そのうねりからスピンオフして二つの施設が産声を上げ、今もなお文化としての子どもの教育に関しては歩みを止めてはいない。木城えほんの郷と高鍋野の花館である。我が家の子育てには高鍋の方が縁がつながり、高千穂岩戸の古民家を移築し、能舞台までを備えた小劇場は、太い梁もむき出しで、子供らは忍者になって天井をスパイダーマンのようにつたった。本人は忘れているだろう。その様子を見上げ、よくぞ最高の居場所を造られたと子育て親育ちの共有を感じたものだ。田に囲まれ浜も近い。まだ南九大キャンパスもあった。藩の統治の名残や、農業力の中心でもあった。旧都にこそこどもの城は似つかわしかった。
閑話休題。えほんの郷はいわば桃源郷のようなロケーションで、ドライブ客をいざなう道しるべから絵本のつばさが開いて滑空する(重版出来より)のであった。甲乙つけがたい2館。今回は野の花館 平和を考える集い・2016 松元ヒロライブをお伝えする。1988年コント集団「ザ・ニュースペーパー」の結成に参加。とプロフィールにあるので。実演ならではの強烈なメッセージが伝わる事であろう。フライヤー裏には渦産業 笑いライブプロジューサー/木村万理の「多様な日本を発信しとかんと」という2016年3月紀伊国屋ホール「松元ヒロ/ひとり立ち」の宣伝文が刷り込まれている。末期のセンテンスを引用すると、国は一つになっていません。違う意見がいっぱいあります。と世界へ発信していかなければ。走り続ける松元ヒロマラソンをひとりぼっちにしてはいけないと。とある。
印象に残るところでは、うずめ劇場レオンスとレーナを野外客席で、マルセ太郎や鳥集忠男を囲炉裏端で聴いた。そして、部活に喘ぐ先生が遂に立ち上がったという教育からのSOSの時の今夏7/24(日)・笑って理解する未来のカタチ。公演日は2016年7月24日(日)開場18:00開演18:30入場料:大人2000円、高校生以下1500円当日券500円UP会場:野の花館(高鍋町北高鍋2664)≪主催・お問合せ≫NPO法人野の花館 電話:0983-23-0701(則松)
それまでの企画は、6/5(日) 雨に想えば 14:00~15:00 МИР(ミール)ヴァイオリン&ピアノデュオ。大人1000円子供無料。6/19(日)シアター「硫黄島からの手紙」13:30開場14:00開映。無料。