障8、ボ3でも「楽しく」が一番
セルフヘルプについて論考しようと考えあぐねた。精神保健福祉分野や昨春大阪ボランティア協・谷町CANVASでたまたま見聞したミーティングと素材も多岐に渡る。世相も時節柄71年目の反省と近未来が錯綜していて個人のメンタリティーに関わる事への論説は手に負えぬ。と、ここで野海さんが登場。4台目となるipadを畳に置きローンにもめげず相変わらず前向きな実行委員長である。
昨日の実行委員会の足跡を見てみると「障8、ボ3」の数字が。記者である私もまだ、22,000円の振り込みにまで至っていない。新聞での記事化もしていただき、来週火曜日の9:20オンエアのサンシャインFM市民活動紹介枠も追い風となり、残りの数がそうなることを祈るばかりだ。ここで、少しだけ「セルフヘルプ」にふれたい。
県内での活動交流イベントで最大のものはアディクションフォーラムであろうが、ボリュウムが下がって停滞気味。当事者を中心にすえたミーティングの見本市のような恒例イベントは県内各地に会場を移し展開して来た。ボランティア活動団体との違いは確かにある。今回の熊本地震での対応の早さは、平時はまちづくりむらづくりへの専門性を磨いているNPOがその機敏性とネットワークを駆使し活躍できる立証となった。コーディネーションありきでの問題解決とは別段。ひきこもりから依存症、特に自閉症などこころの問題を分水嶺として三障がいと統合された福祉分野でも対応が確立できていない諸事例にYESの姿勢で挑み続ける通称仲間たち。ワークショップで一度自分解体を試してみないかぎり現れて来ない大人としての問題。固く閉じられた窓ような心理上の自分構成。そのままだと簡単に神話化して現実を覆い隠さんとするバーチャリズム。何と難易度の大きさであることか。きっと障がいという設定は差す相手の次元から現代を生きるすべての人が相克すべき事柄なのである。世の機運が「セルフヘルプ」を包括する流れを信じたい。
野海実行委員長は参加するボランティアさんにも「楽しく」やっていただきたいと。得意のFBで呼びかけている。このFBというツールで結構ことたりているのかもしれぬが、生で居場所に集い、誰か来る人がいるという溜めの空間はITにおとらぬポテンシャルである。セルフヘルプスキルのますますの向上と社会からの理解を。注意欠陥多動ぎみの記者が言うのも口幅ったいが。