自立ラーメン うきは市社協謹製
「そうそう、車いすの方が来らしてですね!障がい者団体の買い物旅行に来るけん!言わして」名札を見て突っ込むと、福岡市社協の正木さんはすぐに応じた。集会でフルに躍動する脳と身体状態に持っていかれた全参加者の間には風通しの良いまどかピアの奇跡が起こっていた。ふれ旅の秘儀である山崎光代行脚は、ここでも評価されていた。ようだ。
何かがあり、何か起きると予想をして行ってきた2017JVCC大野城V・コーディネーター全国研究集会。帰宅後さっそくラーメンの袋から宮崎味を選んで食べて三日間を振り返る。エプロン姿の社協マンの国武さんの分科会では、いきなりサクラになった実行委員が「何かむいてるボランティアはと訪ねてくる」寸劇仕立ての前説から急な展開が始まった。A-5分科会。THE BIG ISSUE 「ホームレスの仕事づくり自立を応援する」等、NGO系の事例がテーブル内にも寄せられた。(茶菓の山ははんぱではなかった)すでに非日常が繰り出され非日常だからこそコーディネートに燃える社協福祉ネットワーク関係者のみならずNGO関係者に大いにもみもまれた。大野城VS全国土産自慢ブースの交流会をはさみ、B-5分科会、クロージングと開会行事以外は、座学的雰囲気はなく、輪、三角になり対面姿勢で語り合い続ける内に自分の中に軸を落としていく形式で総ては身体ごとの学びの場であった。新任コーディネーターの内に多様性のパンチを体験するには良いチャンスで、同集会を好機として送り出した全国各地のセンター窓口、施設・病院のボランティア・NPO・NGO窓口。
B-5の分科会では、持ち込まれた障がい者とのキャンプ企画というお題にセオリーに沿い、考えられる限りのコーディネートへ知恵を出し合った。両日とも分科会担当者から電話でアンケートや話題提供などの段取りが丁寧になされていた結果、アウトリーチされ問題解決へのアイドリング状態にまんまとなっていた参加者。
我が宮崎県からは、小林、のじり、都城の高校と県西からの方々と、西米良村、私NPO宮崎県ボラが名簿上には並んでいたが、ついに顔を合わせることなく帰路に着いたのは心残り。そのかわりといってはなんだが、沖縄と千代田区、奈良の大学の方々とは前日の夜の企画で、JR水城駅前のひょうたん島に上陸し、地元のお酒に酔い、駅では何故か、ベトナム留学生に接して非日常はフルに三日間続いた。
時代の急速な時の流れに即しスピーディはあたり前でキビキビした行事展開。しかし、深刻さへは深く介入するべき時もあるコーディネート。一瞬の間に「つなぐ」芸当が要求される。そのために日頃のネットワークと情報共有が不可欠。
そして、丁寧にボランティアを求めるニーズ自身に「自己有用感」をも持たせることができるならば安堵できる。B-5運営委員、城南区社協大倉さんのあえて失敗した事例を再び引っ張り出し、全国からの同志のような存在にこころのキャパが広がる風を受けたならば、他流試合に挑んだ参加者、運営側もろともWINWIN.。この非日常でもみもまれた意義が地域に種となり根を下せば、ゆっくり時間をかけ続けることだ。わたしが「よだきい」と口に出せば、大分の方言だあと帰って来た。九州も、来年開催宣言をした信州も広いし、ネットワークはつながっている。コーディネーターはネットワークの水先案内人なのだ。