つくしんぼう
2017年7月9日
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木の梁が陽光を受けるホールは、半分はステージとフロア席、玄関から椅子席が並べられ音響も良く、初めと終わりには少女がスピーカーの前を吸い込まれそうに空気を泳ぐ。ラストナンバーの渡り鳥を聴いた時にはそのエピソードともデジャブにおちいった。井上ファミリーバンドがロングランを続けるハートツーハートチャリティーコンサートをあえて、施設つくしんぼのホールでという新鮮な経験を多数の来場者と分かち合えた。
真新しい建物の出現を喜ぶメンバーの日常に観客として集まったのだが、難病や障がいという現象に触れた時のシチュエーションがこうも安心を保証されているのかと、ケアの現場力の強さを感じる。気持ちの上で先ず繋がる。聲をあげ、幕を突き破るジェスチャーはこの砦ではっせられるのが相応しい。演奏者たちのリズムに叫びには生きることに尽きる若く炎たつ精気が跳ね返りまばゆいほどであった。
そして、来週の宮崎市民文化イベントホール編では、会場と観衆、演者、サプライズゲストならではの空気を吐き出してくれることだろう。客席の私を見つけてくれたスパイダーマンもトーク出演してコンサートに香り付けをなされる。