ぬきなあ
先日、散歩で生目神社坂下をおりた場面で、朝の庭仕事らしき農婦人に声かけると「ぬきなあ」と返事が返ってきた。驚いた。農村のいっかくという事で親しみを混ぜたつもりの梅雨明け直後の暑さを挨拶したのが、綺麗に撃ち返された。言葉の力。ゆるくカーブをかけたつもりの「暑いですねえ」が彼女のストライクゾーンに吸い込まれ「ぬき!」プラス「なあ」と高らかなホームランが浮田の平野を越えた。
さて、ざっくばらんな性格で実行委員会を引っ張る山崎光代の魅力は、容姿を破る根の張りのしたたかさ。本日も勤務後事務所にフェースブックチェックによる。学生らがふれあいの旅ポスターの原画を送付しているのに朱入れの目を光らせる。何でこんな間違いをと厳しい。障がいのある人との様々な経験はこれからだと助言する。そして、FBでのやりとりがぐんと進んでいる実行委員長にならい、ipad買おかねえとつぶやく。さっきは延岡の神楽に行きてえとも、そりゃ薪能ぢゃが。等々、やりたいことをいつもポケットに膨らませていることがカワイイ。何で興味をと投げると、延岡駅の側の居酒屋のことが希望の中心のようだ。その居酒屋は生前の友井絹子、中村幸広らの止まり木だった宮崎市清水町の店が里帰りして開店した処という。歴戦の志士らにならい酒をたしなみ、明日を語るのがふれあいの旅旅人らの流儀となっている。