そのひとは誰?34th WATABOUSHI FES
事務所机上に、会長印の押印の為とみられる表彰状がファイルに大切に置いてある。今年もチケット販売合戦が繰り広げられている、わたコン。
3.あなたと 出逢えて もうすぐ一年だね
今まで できなかった事
沢山沢山できるようになりました
すれ違う人から
やさしく あたたかな 言葉を
かけてもらう機会も 増えました
夢を見てるよう
すてきな 毎日を ありがとう
大事にするから
ずーっと そばにいてね
宮崎わたぼうし会ホームページから、今夏の様子を垣間見ると、この作詞が目にとまった。あなたとは誰なのか興味を呼び起こす。作詞者の感謝のリフレインが気持好い。作曲者はベテラン陣の一人なので心地よいメロディーとして完成しているのだろう。楽しみだ。
さて、少しコンサートのおさらいをしておこう。かってはみやざきの青少年から老若男女の熱気を一網打尽に吸い込んだ奇跡の軌跡を。
奈良市の障害のある子を持つ親たちの運動を全く斬新な手法で天地創造した知恵者、播磨靖夫。すぐに全国展開に移った時。隣県薩摩まで見学に出掛けたのが、宮田三男&斎藤優一。協会はまだ胎児として育まれている設立以前のことである。
もちろん、福祉関係者の先行事例などからボランティア活動の礎を学ぶ機会を経て、各既存の団体をネットワークすることで推進力を生む過程があっての話なのだが、1980年五月、当時1800人収容の宮崎市民会館を揺るがすフォークソングの数々が宮崎のボランティア新世紀の開幕を告げた。
その画期的出来事から毎年続くコンサート。口蹄疫の年だけ翌年に持ち越したが夏休みの時期に会場も市民文化ホールへと移り止まらず続く。
35歳のミューズは今年も美しい表情であなたとの七夕のような逢瀬にやってくるのである。
黎明期の協会が組織し、以降事務局も永く担ってきた理由で手前みその表彰状「協会長賞」の選考プレゼンター役が回ってくる本番。
詩一篇で、知事や市長からも頑張りを褒めてもらえるのだから、応募者ならずとも日常にも応援歌として響く歌声、それも純正地産地消。
やや、レポートが間延びしてきた瞬間、事務所に電動と介護スタッフが入ってきた。永山マッチ&池上純啓。この二人を語ることでわたぼうし史の半分は尽くせるが、昔話は辞めとこう。
さあ、あなたとは誰?なのだろうか。協会は誰を選出するのだろうか?
社会進出の機会の少ないしょうがい者が知恵で勝負してくるイベント、驚かされる側のボランティア、白昼堂々大ホールでの真剣フェス開幕のベルが近付いている。