パワープレー まあるい劇場参戦
前ふれあいの旅実行委員長、5年間事務局ボランティア勤務経験者の和田祥吾さんとふれあいの旅常連の森菜都子さんが遠征する鳥の演劇祭7のA2見開きフライヤーで詳細を識る。山里、鹿野町で二週間にわたり繰り広げられる。第14回全国障がい者 芸術・文化祭とっとり大会&鳥取藝住祭とも共催。5年前から「あいサポート運動」~障がいを知り、共に生きるをテーマに7月から11月までアートイベントが繰り広げられる鳥取県。プラスして、アーティストとそのアートを土着させるアーティストリゾート構想の施策も力が入っている。後援に駐大阪大韓民国総領事館韓国文化院、ほか仏、米、加など世界的。その初日と二日目を飾るのが「青空カラー」(たしか、お笑い兄弟のエピソードでメディキッド初演、まあるいのスプリングボードとなった初期作品のリメイク深化版)。今回も観劇はかなわぬが、2009年時には舞台裏で八面六臂の活躍の大島寛さんのパシリをしてモニターで感動した。時は経て、県ボラ仲間へ波及効果大の役者や台本家の卵らから精鋭二人と永山智行監督以下こふく系の面々が「奏でる」につづき再演する鳥の演劇祭7。
さて、目を引くのがクロージングを飾る、TBTB[アメリカ]。障がいを社会的に普遍的なものにするための理解を呼び起こす6作品が「パワー・プレー~障がいをめぐる6本のアメリカ短編戯曲~」として上演される。さらにその「障がいを突破する演劇」TBTB正式団名はTheater Breaking Through Barriers (since1979)による演劇ワークショップが翌日にプログラムされていて、もちろんMiyazaki◎Maarui-Gekijyoへのスポンサー同様第14回全国障がい者 芸術・文化祭とっとり大会。
劇作家たちが書き下ろした作品は『取り戻せない』作:ジェフ・タブニック 『完全バリアフリー』作:ブルース・グラハム 『人殺し』べカ・ブランステッカー 『私たちの職場にようこそ』:サミュエル・D・ハンター 『なんでお前が幸せなんだ』:ブルース・グラハム 『地下鉄』:デビット・ヘンリー・ホワン
題名からいろいろ想像できる。日本では絆に収斂されがちだが、コテコテの関西発の運動がニューヨークを経てやって来ると予測可能である。しかし、世界は広く、狭いニッポン。ほんたふのやさしさがもたらされることが期待できる。とりの國に一足先に舞い降りるのはうらやましい限りだ。
かといって、頑張るみやざき市民らがオープニングをかざるのは、また喜ばしからずや。TPPやら自衛やら守ることに必死だが、自国内で古く壊したほうが安心なものも多い。いや、突破するという演劇的発想こそ生で体得してしかるべし。
先般の事前交流会の福祉総合センター前、おもいやり駐車スペースに三社のリフトカーが並んだのに感嘆した。どこドア、YAHDO!&天領の杜。この十年でバリアフリー作戦は外出ヘルパーの養成で目を見張るものがある。仕事も増えた訳で、見えない戦争渦中にしっかり生きているみやざき人。次の10年では、高期高齢化介護保険との格闘やらなんやら。こちらの予測は、我が身こそ今日を十分楽しみながら自由に生きていなければ、体力もまわりの介護状況も厳しいバリア菌が蔓延して苦しめる社会にカビていきかねないだろふ。だから、どんなバリアもひとまかせでなく突破していくことをしっかりボランティアシーンで識り、備えておこうっと。そばにバリア突破者が元気に真似させてくれる内に、経験積んどこう。この透明なる突破感既得者こそが未来を切り拓くパワー・プレーに参戦できるだらふ。