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ヤッド!講演会(延期分)岩元綾さん家族に人権の基を聴く

2014年11月3日 ヤッド!講演会(延期分)岩元綾さん家族に人権の基を聴く はコメントを受け付けていません

image神武さんに群れる国道をそれ市公民館に向かう。途中日本庭園の池の周囲をゴミ回収中の水元良憲さんに声掛けられ心がほっかり。彼にとっての友好関係であることは、グループとしても個人としても軽やかな価値を憶える。油断もならない。ゆるやかな進化で社会に応えようとする静かな生活者としての彼と彼らに寄り添う積極が失せぬかと。
そんなイントロダクションにめぐまれ講演1を後半から聴講。トリソミーという初耳は、染色体の数で胎児の障がいを察知でき、仏、英国ではソフトでコストパフォーマンス的に優性思想が柔らかく広まっていると警鐘を文学と専門の小児医療の千葉の現場から提言。松永正訓まつながただし氏。日本の障がい者運動の軌跡「青い芝の会」にも言及。

ふと、真早流直義さんらの「ひこばえ村」も思い起こす。

レジュメによれば第20回小学館ノンフィクション大賞を「運命の子 トリソミー 短命という定めの男の子を授かった家族の物語」で2013年度受賞されている。

講演2.3では、隣県の隼人でのアットホーム中のアットホームを誕生以来築いて来た岩元家の誇らしい有り様。

ダウン症はそれとして、感性の育ちを、言葉にまつわる感心の開眼を信じ続けた家族は、コツコツと励んだ分の応分の賞賛を強く受けとめ、海外での評価を英語スピーチ力で勝ち取った。ダウン症の大変さの自覚を持ったのもゆっくりな綾本人、大賞賛の歓喜もゆっくり消化してゆく家族。しかし、新型出生前診断の広がりの風潮には心を痛める。童話という媒体でこどもが優しさをもつことができるようになる夢に向かう。自分が歩んだように。

かって出て、鹿児島行きの特急までお見送りしたが、原田恒夫さんとムツゴロウさんを足したような父と母とホームに去る家族はファンタジーの世界からの旅人のようであった。

医師で作家の松永さんは、紺を纏われ、プレゼンのパワーポイントのバックもこだわられていたが、綾さんに問うと、好きな色はピンクと教えてくれた。仲間由紀恵をもしのぐ才媛であられた。

主催のヤッドの皆さんに感謝するとともに、連続の最後の立岩直也講演は、さらにさらに人権を学ぶチャンスであることを期待せざるを得ない。会場は清武!

写真は、購入したサイン入り絵本「スマッジがいるから」にあつまるぬこたち。

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