Fonte(誌・源流より)来たる
ヤな長雨の中、KITENビルホテル階の商工会議所会議室フロアに開始後の石井志昴編集長講演中に潜り込んだ。スライドが刻々と不登校当時者側からの気持ちの有り様を紹介し15分の休憩に入り会議室が明るくなると、奇遇にも周りにはウッチ氏などが窓辺の眺めの良いエリアに陣取っていたので、急に和んだ。
帰り掛けには、聞風坊の新著も購入できた。編集長からはこの手の集会のルールのひとつ他言無用という、ネットルールが付け加えられ、後半のグループ・テーブル・ワークショップに入った。どこの誰々がこう言ったとネタ話にする不快さに注意しよう!また、自己紹介では、今日こんな良いことがあったを付け加えるようにとの、対人関係で苦汁を飲んだ経験が活かされたゆるい雰囲気のご当地初・不登校新聞講演会だった。事前の告知が宮日に載り、極少数既読者の割には会場はほぼ埋まり、勇敢にも不登校当事者と経験者も数割は混じり情況の深刻さ、つらさをできるだけ明るく考えようという中庸な磁場が形成された。そう、往年のボランティアの研修会なんかこんな具合だった。中央からオルグがやって来て新鮮な知恵と勇気を運んで、潜在するボランティアの芽に滋養を注ぎ込んでくれたもんだった。
我々のサイトからも野海、生駒コンビが席にいたのは宮崎らしい。そのテーブルで司会していたのが新県議というのも又、県都での初開催ならでは。
我が家庭も、何とか危機的情況を過ぎ越した経緯があり、みなさんのバックアップに救われた恩があり、来たるべき孫子の似た情況にもこころ積りはあるつもりだが、やっぱし、研修で備えておくのは必須である。ルール上、詳報はしないが、空気の半分くらいは藁にも縋りたい気持ちも感じられ、なかなか郷土の封建制気風にまだまだ共生社会化が広がっていかないしわ寄せはある。
しかし、学歴が!にめげず独特の「溜め」志向で元気回復法を生み出してきた当事者からの声とアクションは誇らしい。折しも選挙年齢や、大国では同性婚承認などひきこもりたくなるくらいの変革の渦中、のさん県民としてはのさんけど楽しっちゃわくらいの風土を維持していくための知恵の研修を歓迎していきたい。政治以外の言説の手法で果敢に社会のあり方について考える新聞社、よくぞ宮崎に来てくださった!どうぞ今後も交流しましょう。