🍏ボランティア経済
2016年2月17日
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NPO法人の王道を進撃するYAH DO!事務所に歩いた。昼休みなので閑散としている。用件は4月2日(土)に繰り広げられる
「障害者差別解消法・障がいのある人もない人も共に暮らしやすい宮崎県づくり条例」 制定記念パレード&祝う会の祝う会を県ボランティア協会に企画実施して欲しいとのオファーを受けての打ち合わせ初回。解消法と県づくり条例を宮崎の地に根付かせましょう!との意図。障碍者自身とて障がいに対してネガティブな気持ちを持ち合わせてはいまいか?ということで自ら自嘲を払しょくする意味で仮装での参加大歓迎!!とはYAH DO!代表理事永山さん自身の叫びのようだ!
さて、いつ行っても面白い事務所。カウンターには様々なフライヤーが並ぶ。その中で2点ほどゲットした。そして置かせてもらってた綾照葉樹林文化シンポジウムのやつは回収した。それがこれ
熊本では、全国に先駆け市民派候補を参院選に擁立する動きが活発だそうだが、そんな機運を宮崎でもと山本太郎トークライブ(無料)というのがあった。当協会の企画するメスカ塾野外体験イベント「ぼくらの道をつくろうZ」(子ども若者の貧困を考えるシンポジウムin去川の方は3/13)と同期してはいるが2月21日(日)。間近。
もう一枚のは、デーンフジオカ風の若者が着用しているチャリT通販(YAH DO!で集約☎0985-31-4800)。アジアに縁を持つ山之内俊夫さんが徒歩with車いすの仲間がカトマンズを目指すイベントを応援するためのTを売りまくるのだ。政治も動きアジアを歩く元気が二枚のフライヤーからはうかがえる。
さて、フライヤーを土産に江平小学校への路地を歩いていると。買物難民風に両手を買物でつらそうなご婦人。つい、持ちましょうと声を掛け、一つ預かると、どうもバランスがもう一つと抱え、ぶらさげながら角を曲がった三階という住居まで随行することになった。席をゆずるといった光景にはなかなか出会わないが、たまたま目前を歩く重荷の隣人にはスムーズに声掛けとサポートができたのは不思議だった。向かいにマンションが建ってから日当たりが悪いという地域問題まで知った。老マンションは一階が駐車場に改造してあるようで、そこまでで良いと遠慮されたが、二階の踊り場に荷は降ろした。大変喜ばれた様子で、朝食のパンと食されるという林檎を一つ頂いて去ったのであった。
自らが巻き起こした小さなできごとであったが、咄嗟の機転は林檎一個として実を結んだ訳である。長野産であろうか?流通の経費など換算すれば値は付いてゆくことだろう。りんごのうかの農の技は時給としてもはじきだされる。そして、この林檎の終着駅は、ご婦人の食卓ではなく県ボランティア協会の事務所の机の上。お茶中の野海さんの目の前。剥こうかと聞くと胃カメラを思い切り噛んじゃって歯が普通じゃないそうで辞退。入院以来、服薬を辞めたせいで、胃酸逆流が悪化とのことらしい。入院で内臓を療養する長期間が体力低下を招くという誤算のおまけつきだったのの後日談。また、胃の薬再開らしい。彼の身体はまことに正直であるのだ。麻痺とアテトーゼという厄介な反応と付き合い続け奇跡の一人暮らし。12年の幼児期から少年期のリハビリの底力が蓄えられているからこその奇跡の一人暮らし。そんな彼と、川﨑さんと水曜日の午後を過せるのは至福の時間。
ボランティア協会という居場所につどう我々にとって当初からマイナス金利のボランティア経済は、人が生きて行く生活には時として必要欠くべからざるものではないか。メスカとのルームシェア、協働の一年であったが、この事務所内に自発的ケア空間が確かに広がった。誰かが観ていてくれる、時として手も貸す、そんな気配が流れる状況は換算する必要はないが立派に経済している。本当の経済も、その気配の流れを取り戻せば結構正常に戻る方向があるのでは?