定点観測ふれあいの旅・平成16年度(第20回)
ボランティアの活躍が復興の基軸に位置付けられるとは思いもよらぬノンビリしたふれあいの旅。果たして我々の得意とするふれあいボランティアが数々の華々しい復興ボランティアとどうリンクしているのか、今日は考えよう。
参考資料は、平成16年度時の会議用に作られた資料。干支は規則的なので一暦前の申歳の協会はどんなプランを練っていたのだろう。
外へ、社会へ連れだそう!親離れぇ!!など自立を目指す当事者リーダーたちは立ち位置は違えど趣向を凝らし参加者を元気付けるテーマを毎年繰り出していた。施設入所などあり得ないという夢を追う風潮はテーゼとしてあった。親なき後の生活のデザインを常に考えていた家族らの淡い夢の共有の時間でもあった。
ふれあいで良いんだという現方針に行きつくまで、ああでもないこうでもないとボランティアたちがそれぞれの旬の時期をふれあいという体験に没入した。
32回目にして、目の前の隣県の被災という緊急な旅姿をじわじわと感じながら、一夜の枕を共にしてきて通算一月越えをしてきた訳だから何か教訓めいた知恵はあるのではないか。
現実行委員長はトラブルが無ければ旅ではない!とハードボイルドな名言で実行員会を唸らせた達人ではあるが、人生途上そのものが自己責任に向き合っている訳で、様々な障がいにはそこにある対処法は細かく別れる。心の病、自閉症系は常識、認識を強要すべきではない。みんな違ってみんな良いというフレーズが登場した時は、ずいぶん気持ちが広がったものだ。千の風の時はややマイナーな風に吹かれもした。ボランティア自身もこれが学びだと気づき、一過性と期間を区切る者も、体験メニューへの動きを次は自身へも向けるのだと、その時の感動はどうにか整理して障害のある人と同様に生活に帰るのであった。
体験の基本ベースになっていることは普段のライフスタイルが「共に生きる」を理解できていて、共にとはそれぞれが独立を犯さない上でのこと。ヒエラルキーの加重が分散され、うまく経済を回す国家を創る国民の義務には奮闘し、風来坊からよく学ぶ。そんなボランティアになっていれば、みんながそのことを認め合っていれば猛威を振るう自然の異変にも向かい合う人間としての生命力も途切れないのでは。
ただ、コミュニケーション苦手、想像して思いやるスキルの少なさなどが育まれにくい現代となっている以上、ボランティア衝動がうまくニーズとの着地をみせるかは失敗例が多い。コントロール不能な自分のある部分が忍ぶことができないことだって多いことを繰り返してしまう。文章も空回り始めたので辞めよう。
そう、辞める選択肢、逃げるというよりハードな選択肢も重要。被災した人、障がいのある人同様、生きている生身の人間なのだ。人間万歳(木城町白木牧場・武者小路実篤の碑にもある。)
現地のボランティアの皆さんどうぞ集合無意識(The BeatlesのSomethingとJhon LennonのImagin他Rockメッセージ的と解する。私は)との気持ちの交換をしながら頑張ったり憩いをしたりして下さい。どうも旅にこだわる我々と現場も意識は繋がりたいと願えば繋がるような気がしてますから。
以下、平成20年度ふれあいの旅のための参考資料(過去のデータ表)
柳田留美子・細川倍世/森 冨貴子担当
20年史 平成16年度 第20回
年度 回数 行き先
備考
(平成)16年度 20
15 19 指宿
14 18 日南
13 17 シェラトン 黒木耕二(Barガス燈マスター)実行委員長
12 16 高千穂・阿蘇9/15
11 15 熊本・阿蘇11/13,14 小松養子実行委員長
10 14 大分サファリ11/2425 別府湯の森パレス
9 13 えびの・鹿児5/2425 えびの高原荘
8 12 熊本5/2526 丸小ホテルふれあいのつばさ21 9/7 10
7 11 指宿 シーサイドホテル
6 10 熊本11/12 鵬閣
5 9 三井グリーンランド2/5 *スピンオフ版ソウル元気組ツアー
4 8 竹田 岡城址・竹田南高校観劇
3 7 京町 やたけ荘
2 6 米良 米良の里
1 5 別府 白鷺荘
昭和63年度 4 指宿 国民休暇村別館
62 3 高千穂 初の一泊(県営高千穂荘・大和屋旅館)
61 2 西都原
60 1 飫肥
プレ企画 0 飫肥 元祖・木曜教室版ふれあいの旅