Home > お知らせ >

2016年11月9日 動 はコメントを受け付けていません

納宏子さんからの連絡で鶴島ご自宅に伺った。成年後見制度を利用するにあたってルンルンこと西田守さんたちから紹介され、公証人役場でと3回お会いした司法書士は若き女性。彼女も加わり納新企画「おひさまに音楽を」のアイデアを実践するために畳にリラックスしながらだべり合った。ふと見渡すと活躍したワープロもPCに衣替えして、TV画面に拡大して観れて、プリンターもエプソンの優れもの。試しに筆まめを起動すると情況はすこぶる良し。調子に乗り、検索機能で知人をUPすると、宮崎勤務経験のアナウンサーも古典の専門家。youtubeでは三浦滉一の天城峠ぇ♪は流れる。さらに、わたぼうしコンサートでは、今はややひきこもり気味の松浦哲也さんが奈良でホノルルマラソンのことを作詞し、落合孝通さんがランニング姿で熱唱するは、決まりは!松兼功がステージで時代遅れの涙たちをマイクに届けと身体で歌う記念コンサートの様子も。もちろん残念ながらディーバは小園優子ではないバージョンではあったが。

そうこうして、久し振りに納家で日当たりのよい時間を過した。途中お茶をと出して下さった同居の妹さんも難病の身ながらも、デーサービスに通われていて、奇遇にも宮崎わたぼうしコンサート常連・田原公彦がリハビリ担当として仕切られている。はや、年をとった。40歳代に一念発起して外へ飛び出し始めた納さん。女龍という冠がふさわしいのは彼女なのだ。女王蜂とも呼んだが。そしてまた、電動を降り、送迎でデイサービスに通う日々。普通の人たちと時間を共にするとき、老人の日々の乾いた時間に物足りず、おひさまに音楽を!を遂行することを心に決め、我々を集めた。40歳での出発に関しては、長崎の出て来いランドでのバリアフリートイレとの遭遇があり、単独でのトイレ可能が、住宅改造によりズンズンと進んだ端緒があった。これもガンちゃんや清六らボランティア達が納さんとの相互作用で成し得た一人からの変革であった。来週、その清六さんも還暦をカミングアウトする小宴を自ら招集している。まことに彼らしい。ボランティアたちにとって還暦はレッドカードもはやその時期ではと書いたら、何を言うかとの反論も出たが、まだ我らを焚きつけるパワーを当事者たちは残存させているようだ。我々も単に老齢に身をやつす場合ではない。

永遠の青春性とボランティアはこじつけたい。本日の野海さんは充電できないと訴えて来た。コンセントに繫ぐもランプも起動サイン音もなし。無謀に分解してみたが、残りの充電を復帰するのがやっとであった。スズキに電話すると担当の人が明日の修理を受けてくれて一件落着。納家の玄関に小物が並べてあり、お客様を迎えている。その一品が色紙「動 かなえ」の書がある。我々ボランティアの襲来をいつも大目に見てくださったご母堂の「動」の他、長女の障がいを短歌にした短冊やらも古い家の頃から我々は目にしてきた。偉大なる母、当事者たちには、我々同様な関係性がやっかいな母像。今となってはその「動」の色紙だけが面影を偲ぶよすがである。

介助する時、アンドロイドが取って変わるやもしれぬ近未来を思う。しかし、心までは読まれたくないと、かって台本で書いた野海さん。やはり生身のやり取りの成果はもっと極め続けねばならないだろう。

大人に支配され心を閉ざした生徒たちに、忘れていた“笑顔”と“夢”を取り戻してくれたロボット・エルコスの物語

大人に支配され心を閉ざした生徒たちに、忘れていた“笑顔”と“夢”を取り戻してくれたロボット・エルコスの物語by劇団四季@MJ来春

 

ふと、電動の人のことを記憶にたどっている。その人はうつぶせスタイルのままの車いす移動をしていた。スーパーマンスタイルで橋の上の歩道を行き来していた。デジャブのようだが、本当のことのようでもある。知ったかぶり悪性が知らない世界にいろんな答えが在ることも信じるが、この世界に新たなものを生み出す力は年齢や日常を越えて新たな出会いに力が込められ、再会や再生のときにこそみなぎって来るのだろう。

 

Comments are closed.