タイムライト
水曜日はホームページの更新日。広報すべきものと同席のふれあい編集委員の野海さん周辺の話題を拝聴してボランティアシーンを切り取るというやり方ではや、年末。本日は和田祥吾さんも城戸さんにパソコンの事で用事、山崎光代もふれたび写真の編集で城戸さんの手をわずらわせと、城戸デーとなり、通常のスペースを臨時改良してそれぞれパソコン、ipadにむかう。金曜日に映画があるという話題が和田、野海両方から上り、ipad で予告編を見せてもらった。平均20歳のスタッフで中編映画というコピーが躍る、ノワールな若草通アーケードロケシーンにこふく劇場濱砂さんが演技者として顔を出し、出演者名の列には日本太郎の名も。そして盛り上がったのは、トップの演者名にT嬢の名前が出た時だった。綾のグループ連・実広さん演出の公演鑑賞で隣席となった女性の印象が二人の話題としてたびたび出ることがあった。野海さんの転機である「シナリオ講座」の同期受講生でもある。そんな軽いあこがれを抱いていた演劇者が映画出演という。シーンはこぶしに包帯を巻きまさにファイトが始まるという予告編のクライマックス。まさか、100円の恋(今年度、宮崎映画祭上映)みたいにT嬢がボクサーに恋して生きなおし、ぶん殴り殴られでは?とちょっと思いこむが、来週、ネタバレを野海さんから聞くことにする。
さて、こちらは筋肉痛の身。日曜日には事務所全開で応援した冒険遊び場が成功した場にいた。孫の小学生中低学年二児も誘ったので家族をあげて遊びまくった。その限度を振り切った遊びの体験が三日遅れてやって来た。わたしが目立っていたのは、ドラム缶風呂にもったいないので手湯に両手を入れたままの姿で長くたたずんでいたこと。五右衛門風呂形式で踏板が浮いているのを手で押さえる姿勢が不思議な光景だったようだ。そのまわりでは、鉄くぎ(五寸釘)を炭火で熱しハンマーで鉄台に打ち付け続けナイフを手作りする大人と子供の競い合い。たき火で棒パン焼きマシュマロ、鍋ではべっこうあめ作り、近所のスーパーで奥さんは自前のウィンナーも購入こんがり焼いて講師(プレイリーダー)の天野秀昭氏に差し入れ。その天野氏はトイレ以外は動かず、ナイフで竹とんぼを仕上げるコーナーで教えを授ける。そのまた外周ではベーゴマから野外図書室やらなにやらものすごい有り様。行ったことはないが野外フェス的なエンターテイメントとなっている様子も若い子育て親たちの実力と納得。
教育を糺す遊育「天野秀昭」語録
前夜の講演会では、遊ばせない教育環境側がいかに子どもの脳に悪さを与えてしまっていて、もともとの生育を阻止するのにやっきになっているとまで断言したと受け取った。静かだが歴史に残るような講演はしみた。その場限りの感動!忘れの天才!子ども論としては幾多の経験が薄い層になり積み重なり大人へと旅を続ける。無用な心配・安心結果への道筋をたくましく生き抜く子ども像を描くことができる希望が残った。老いへの下り坂を往くようなわたしの年齢ではあるが、私の中の子どもだましいは永遠に次のあそびをと飽きやすく疲れを知らない。そうも励まされた。耳で納得し身体で試すことができた冒険遊び場(デンマーク発、イギリス経由世田谷展開)。語る天野氏の葛飾区育ち。土地、土が責任を持って育て上げる子どもたち。良識を持つ大人の方にヒットした今回の小松台公園版。誇らしげに完成した竹とんぼを空(クウ)に放つ孫。わたしが力と身長の分さらに高く飛ばすとリズムはもう止まらない。このやり取りは野外遊びの情動でしか創りえない。今週は筋肉痛が続くが、もったいないと抱え込んだ記憶さえもそぎ落とし、しっかり遊びのご利益(ごりやく)を積み重ね、うれしさ楽しさを感じられる身体にしていきたいとたましい部までひびくのである。
では、野海さんが金曜日に観るというメディキット地下での上映作品「タイムライト」に出る女優をアルファベット表記するのも失礼な気がするので田原遥海さんと紹介して今週は終わり。