割り勘
逃げ恋ダンスがブーム。TBSドラマは青空市の会場でハグし合うシーンで無事完結。主婦の仕事を換算する等、楽しく学ぶ、また知恵を求める路線のポジティブさ、恋の悩みの新鮮さは永続する。酉どしにはみんなが羽根を生えさせ、次の戌どしにはココ掘れで宝を発見、その次には猪に追いまくられる人間も人間という干支を生きてく。
ふれあいの旅の打ち上げの割り勘をめぐって小議論があった。実行委員長も気になっていたという。かって四季塾という
ワークショップで飲食をともなう機会が多かった当時、学生にはおごれ!と言っていた手前。なしくずしな理論だったと
いわれても甘んずる。体育会系とも言われるごっつあん精神で育ち育てた経験からそう指示した私。そのおごりの功罪が
今は、はっきりと明暗を分かつ経済の時代である。そして、そもそものふれあいの旅の規律は同額を出して参加することの
意義から福祉的理想を目指している。自立支援法の現場ではリアルな福祉サービス、ヘルパー派遣とその経営の分担が
中庸と調和の世紀を拓くことを目指そう。ただ、我々が辞めない限りボランティアは続くと思われる。ある時はおごれ!
と言い、ある時はヘルパーさえも割り勘と言い切る我々は一縷の望みをあきらめない。制度という柱がニーズに対応して
新たに建てられようとするとき、同時にボランティアへの窓口も一つは開けていてほしい。実行委員長のいうボランティア
を育てる旅の目指すところは「やってみたい」という人間の遊びの精神意図を叶えさせることで助けられる自立生活者が
多数をしめる社会への調和解決策の有力なものである。人間関係の調和がとれた状態を愛と言い、そのきっかけが恋ならば
運命という神がかりな展開には、やはりボランティアやでくの坊的な人間の存在がゆるされている。