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ふたりののうみ

2017年2月1日 ふたりののうみ はコメントを受け付けていません

もう 春を歌う  ふるさと料理 杉の子DM

能見さんという名が宮崎東病院から聞こえていた頃。数々のエピソードが生まれボランティアたちもその輪の中にあった。筋ジス病棟は子供たちの便宜をはかるために通学路にもなる運動場の空間に接する松林から吹く風とサナトリウムの雰囲気を陽光が照らし出していた。思うだけでノスタルジックになる。そして短い運命を燃やして去った名前たちと同じで、建造物としての病院自体がビルディングになっているという。空港だって赤江飛行場から宮崎空港、そしてブーゲンビリアと名も全体像も様変わりして来た。そこを少しスルーすれば行き着く場所にボランティアは記憶の層を残している。そこで働いていた能見さん。思春期の若者らに生活の多様性を選択させる病気との付き合い方を模索されていた。例えば、ファン心理にとどまらせないバンド結成。すでに成人し病気の進行の度合いで入院された患者さんらにもモチベーション上昇のネットワークは広がった。その様子はボランティアたちに学びを与えた。定年されていると思われるがその仕事から得られた哲学は学習させてもらいたいものだ。

さて、我が野海さんは先週の体調不良を脱し元気にやって来てくれた。観劇の一番の趣味も2月末には「カントリーのロード」を主演女優の千春さんにじきじきチケット手配して待つばかり。千春さんといえば故今朝市さんがファン熱中していた分フォローしたいものだ。木内里美さん以来のブレイクを見せてほしい。「君は歌うことができる1.2」の台本は限りなく実生活からのスピンアウト。まだ現役の学生気分の頃の著「ハンディエンジェルズ」で描いたメンバーが進化した時代とは?現実はipadをツールとしなくては生活が豊かにならない世界。まるでゲームのように世界は回転を続ける。一方ふたりののうみのテーマは「歌うこと」。ネットすることから人生を「歌うこと」。病棟で歌うことを刺激した大人の仕事。身体障がいや言語障害にもめげず歌わせようとする希望的自伝。そのふたりの思いがクロスする場から次の一手が必ず生まれてくる。

古来からあった様々な歌うこと。生はあらゆるリズムを刻む。生きることは刻むこと。そのヒントがいかに生を豊かさをかもしだすか。

ランチ会というグループの打ち上げにベルエポックへと早めに退室した野海さん。行動こそが歌うことのよう。

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