生きる力展詳報
日時 作 品 展 平成27年9月9日(水)~11日(金)9:00~19:00
講 演 会 平成27年9月11日(金) 13:30~14:20
シンポジウム 平成27年9月11日(金) 14:30~16:00
場所 宮崎市民プラザ ギャラリー2
<作品展>
・80歳以上の高齢者アーティスト
弥勒祐徳・大上敏男・興梠富士夫・池田昭圭 画伯ら
・障がい者アーティスト
アートステーションどんこやメンバーの作品
県内支援学校生の作品
市内在宅障がい者の作品など
<講演会>
・弥勒祐徳画伯によるもの
<シンポジウム>
・シンポジスト
司会進行:外前田孝さん(宮崎日日新聞社 地域情報部長)
湯浅義明さん(赤江まつばら支援学校教諭・画家)
坂元金一さん(造形作家)
菊永惠子さん(押し花作家)
齊藤 泉さん(画家)
坂元牧子さん(元支援学校教諭)
助言者
弥勒 祐徳 画伯
以上。アートステーションどんこやのサイトで確認。
さて、今回の先輩アーティスト方との競演に、在どんこやのアーティストでも古株の面々は微妙な心境。障がいのライセンスは十年早く後期高齢者医療制度枠の対象となる。一昨日60歳の誕生日を迎えた斎藤泉さんは、諸先輩の中でもアトリエにこもり作品に徹する画家像に憧れを感じると漏らした。一足早く還暦を越えた菊永恵子さんはより積極性を出しNPO法人ステップハウスの代表を任じ今秋にはアゲインビル1階に拠点を構える。更に二足先に65歳に達した平野今朝市さんも顔を揃えるという。
今回の生きる力展は、創作意欲昂揚とともに、障害者総合支援法下における日常への生活的模索にも通じよう。
大阪ボランティア協会のウォロ誌が今号では、特集:障害者福祉のニューウェーブを掲げている。かってどんこやが招聘したアートブリッジの関西の仲間も当然トップに境界を越えて「普遍」を求めると印されている。
のんびり感と一体感の強い郷土での受け入れは先んじてはいるものの、生活の質を上げるような底力、つまり売って儲ける、競い合う部分が課題なのには壁が厚い。高齢化も加わり厚みは増すばかりとも言えよう。
しかし、隣県桜島のように、古来宮崎人のマグマも十分温まっている。
少しでも、障がい者アートが頑張っただけでも、連動してアートの裾野が際立ち、生活と共にあるアートが全体を元気づける。そう信じ続けよう。