女王蜂・・・ーーー・・・
写真家の芥川仁さんの最新メルマガを開くといつになく(大失礼)ときめきの濃い主人公が写っている。「羽根音に聴く」8月羽根音に聴くいつも投稿している感想には、ついマディソン郡の橋と題してその爽やかさに賛辞を送った。子育て期を経たおんなと女王蜂社会、並ではかなわない奮闘も、スズメバチとの激闘もフェミン世界ではさわやかさが奏でられている。たよりなげな性だけに、吸い寄せられるよに芥川さんのレンズは、高千穂や熊本の人たちにおんな達に向けられた熱い眼差しが溢れている。弱さが強さに変容する瞬間に激励と癒しのシャッター音が持続し続けて、観るものに精度を高め伝達してくる。
さて、対称的にさらに瀕死の白鳥の如き我が陣営の初老の女性も私にとっても皆にとっても女王蜂。経験がまだまだ思春期ぐらいの量と行動範囲もひきこもり状態ではあるものの、気合充分の女王蜂が30年ぶりに営巣の羽音を入院中のベッドから唸りを上げ始めた。担当のこんぱすケアマネジャーさんのプランは、病院側の常識と本人の意思を整理しても、そこに安易に他人力を認められるか正念場の9月が始まろうとしている。
未完成の加勢勢力の代理人として、NPO法人当協会とわたぼうし会が一致団結するとボランティア虚勢とも言える声の返事をした。同時進行で介護の世界の人となっている稲垣政安さんはなるほどあれだけの運動量が自宅の施設化という奇跡を巻き起こし我々を驚かせた。やはり特異な人物であった。政治をしたと言える。紛れも無く永楽町の自宅に居を構え若い介護者に囲まれての生活を獲得された。プロセスは家を開くという常套ではあった。ただ、出て出て出て、最終コーナーで遂に家を開くことでソフトライディング。似たケースは、大塚台グループホーム「クローバー」の長谷川星児の選択にも言える。ここでは、まほろば福祉会さくら館在職中の富村博光のアイデアが呼応した。ご本人も自宅では家族介護を展開してきたスキルが可能性を続けた。このボランティアに近しい2件、さらに太田昭三さんを筆頭に家族介護生活の可能性が続く幾多のケースはそれぞれに最善の方式を実践されている。我々ボランティアの遊びのような仕事は出番はほとんど無い。かって元気付け笑い転げたアルバムの中。
しかし、あとひと月で、女王蜂は出所し、ホームヘルプを今まで通り駆使し、さらにボランティアの働きが家族の限度を越える未踏の営巣が始まる。
自立生活者の必須アイテムはボランティア募集のチラシまきであるという。つまり自身の覚悟が加勢を呼び込む。
チラシを受け取った時、声を掛け合う時のためにアイドリングを!はじめようすべての人が、そばにいる誰かのために。あなたもあのひともチャレンジャーの旗を掲げ生活をたのしむミッションを持っている。