実行委員会メモ2回分を読む
第32回はこうテーマを立てている「ボランティアさん、障がいのある人の交流を深める」、なお、メモには障害持った人とある。2枚のメモは幹事役の山崎光代氏の公式記録。第1回からすると学生2名、実行委員会復帰の吉野由夏さんが増え、坂本夏美さん、ヘルパーは所用欠席のようである。新顔があるための自己紹介が改めてなされた。野海実行委員長は昨年の手痛い長期入院にリベンジで元気でやり抜く宣言。和田祥吾さんは演劇に電動サッカーに燃えている。吉野さんからはポジティブな今紹介もあった。具体的にはテーマに近づけるため事前交流会への参加から交流を盛り上げていく作戦を共有。そう、実行委員会が月2回のペースで旅を作り上げていく過程で、学生との交流がどう芽を出し、旅で花開くか話し合いの時間は大切な肥料となる。その過程で8月20日には共同募金申請のプレゼンテーションも33回のために関所として立ち塞がる。なんのこれしきで毎回、本番に強い実行委員会は伝統に裏打ちされている。そう目立ちたがり精神が充分発揮されてこそボランティアなのだ!欲しがりましょ勝つまでは!精神に戦後障がい者とボランティアはタッグを組んできた。そして変わり身も早い速い。旅行会社の提案の九州脱出が福祉バス制度上の無理と気づけば、ターゲットとは未泊の博多んもんに修正された模様。今回は諸事情で北九方面へのアクセスということでスペースワールドの文字がキラリ光っている。仕切り直しも早い。
この辺は私的好みであるが、懇親会後の街へという文字さえ記録されている。煽る訳ではないが、夜の街の賑わいに車いすごと紛れ込む冒険は、どこでもドアー設立動機にもあり、実際熊本ですでに経験していることでもある。スマートだったのはハウステンボスに再入園して夜の観覧車や夜風に吹かれたなんていうグレードの高さも経験済み。なお、熊本の時は、クマ牧場猿回しと相場が決まっていたのを実行委員会でコアな体験こそと熊本城とセットで仕掛けた。そうすべては実行委員会の裁量なのである。これが伝統。
時節柄、プラン見直しと災害支援を考えると熊本泊で支援をという熱い声もあったようだが、来年以降という支援の継続性で落ち着いたようだ。
兎に角、実行委員長の「ボランティアのためのふれあいの旅」とはどう展開していくのか次回5月24日(火)の会議でさらに進化する。
その野海靖治さんは昨日47歳の誕生日を迎えて、上京している。どんな旅日記が書かれるかも目を離せない。彼は人生でボランティアとの交流なしには生活を繫げないことを真剣に咀嚼してここまで生きている。そして無数の障がいのある人また、同じであるからして、不確実な存在であろうとボランティアに寄せる思いは確かで潔い。そんな弱者への想像力を鍛えられるのは当事者の力だと張り切らざるを得ないのである。第32回ふれあいの旅