報告書製本32thふれあいの旅実行委員会
2017年3月8日 at 6:18 PMCategory:「ふれあいの旅」エッセイ | お知らせ
水曜日の夕刻、遂にふれあいの旅報告書の製本が始まった。実行委員と山崎光代の手作業は、アンケートのページがくっついてない!とホチキスどめ位置でやり直しと、全身全霊を傾けた旅の成果を最期まで丁寧に手作りしている。ブログの内容と同じ、福岡市ボランティアセンターの正木さんが山崎の出現に驚かされたエピソードをしっかり憶えていた報告に光代の笑顔が増した。ふりかえりをしようにも、報告書ができるまでは気が気ではなかったろう。しかし、あと数冊をホチキス止めすれば大きく息が吸える。
光代はフットワークあってこそのふれあいの旅コーディネーターである。愛車LAB4を駆って、門司港~宗像のリゾートホテル~キャナルシティと現場を踏み、現地ボランティア調達のため臆せず、餅は餅屋のボラセンに託した買い物付添いボラ。陥没も近かった時期のキャナルシティでは、出会ったばかりのボランティアと爆買いのひと時を過ごせた。
現在、実行委員会の構成は宮崎公立大学学生に頼りっぱなしの情況。MESCのITアドバイザーとして水曜日勤務の城戸松豪さんが旅の質を上げてきた後を順調に引き継いできた。その旅の軸が、彼女のアウトリーチ、下見であった。土産物屋さんを兼ねた、バリアフルな昼食会場にも交渉して人手の確保を取り付けた。何しろ杖歩行と携帯式電動車いすを使い分ける、八重歯のかわいい交渉人が来れば、最後には甘く見てはいけない、その真剣さは本物だという好印象を与え続けた。長年旅行のプロとして係わる旅行会社さんも、現場のホスピタリティが的を得たものではないことも承知であるが、山崎が単独で交渉した内容には信頼をしてくれているようだ。
ひと旅毎にネットワークを広げる、多様性受容力は、普段の友達付き合いにも、地域コーディネーターとして係わる生活者としての様々な仲間たちにも自然と伝わっている。そして、彼女の眼を通して観た現地の様子に色どりをつけていく参加者のパフォーマンス、学生たちのピュアな感性が重なり合って旅は終わり、次の旅までの生活を後押しし、新たな旅へと脱皮を続ける。少しづつ、社会へも影響力を及ぼしながら。
参加者のみならず、報告書を手に取ったら、段取りでほぼ7部までは完成している旅と、参加者の数だけあるドラマをどうぞ読み取って下さい。正真正銘みんなが作った楽しい旅のあふれる思いの数々を想像してみてください。
痛む手のため、最後の作業を渡辺純子に託した光代は、机にうつぶす程の疲労を一日の終わりには感じる。しかし、もう終わった。
泣いてもいいが、君は笑顔が良すぎるので、どうぞ笑って疲労回復してください。お疲れさまでした。純子さんもフォローご苦労様。隣の机より。