もち米

2017年1月25日 at 1:52 PMCategory:お知らせ

「本日は休む」と野海さんから生電話を受ける。故稲垣政安さんは公衆電話そばを通りかかった娘を掴まえて電話させるというすご技の使い手だった。両方受け手としては感動ものなのだ。言語障害にもめげずコミュニケーションを繰り出してくるフットワークとハードなメンタリティ。一人は故人、若かった野海さんも酉年男の48歳。次世代のチャレンジャーたちとの遭遇を若いヴォランティアには体験してもらいたい。では、話の壺がいくらでも飛び出してくる野海さん欠場ということで本日は事務ボラひとりで拙文をひねらねば。

一方、メールにも野海さんが「旅日記奏でる編5」の原稿を送付してくれていて、母がもち米を持って来たのメッツセージ付きで。

MJ(都城市総合文化センター)の新春ロビーイベントのオープニングを書で飾った長男の様子を床からのカメラ目線で激写していた百合子さん。逢う場所なので一年間飾られるという「逢」の字を持って来た息子ならずとも誇らしい場の雰囲気に紛れてちゃっかりもち米を約束したのだった。おいしい手作り菓子やお米、野菜など介助のお礼として遠慮なく戴き続けたが、自由者野海の確立した姿には、もちろん家族愛の手放しがあったからに他ならぬ。

さて、メールには生駒理事からも29日のこども食堂開催のことにもふれたものが来ている。小戸公民館でのWAM事業との関連でNPOハウスでのこども食堂。昨年は県ボラ事務所も事業事務局を川﨑氏が担当されたので、高岡国道10号線を幾度か廃校指定管理の去川小学校へ通うこととなり、往年のメンバー井上聖子(旧姓物部)氏も企画を引っ張った。貧困時代の様相は、T大統領の美国とシンクロしているかのよう。ただしわが国では派遣村から政権を建て直す体験もあったので「こども」を引き合いに出しつつわが国手法で継続してゆく豊かさへの希求。

NPOハウス

1月29日(日)10:00~12:30 (塩入好紀氏のトレーニング、野外活動、自然観察)& こども食堂の第3回目

生駒理事はどんこや施設長のころから東大宮と施設の力合わせを開拓したので、天満橋の北地域の小戸小学校地区の可能性にも関心を広げるのは当然。さて、筆者は16歳までを小戸小学校末元2区で育てられた。初めてのボランティア送迎は鶴島の自宅から原町へ女王蜂を連れ出すこと。その場所にNPOハウスがオープンし第1号の事務所入居にAAN川原一之氏が嬉々としていた。屋上に市民発電所の太陽光パネルが付き、天満橋が開通してからは県福祉総合センターと花山手の市の総合福祉センタールートは短縮された。

そうこうする内に、住宅地が古く枯れゆくように、宮崎経済もとうとうこどもの貧困まで引き起こしてしまった。そして、それでもこどもたちに!とあきらめない大人たちが助成金を財源にNPO試行錯誤をやっている情況。モデルが出来上がっても団体が自立しながら継続させていくのが辿り着いた世界。こどもとして小戸地区に生かされ、変なおじいちゃんになってしまってもボランティアを知る大人になれた。路地の残るこの小戸地区にはオルブライトホールまであることだしNPOハウスらしい地域展開が続くのであれば夢の中の私のこども性はもう一度おもいっきり自転車を漕ぎまわり、何かの財宝をきっと掴むはずだ。

P.S 野海百合子さん もち米は旧暦の師走に搗くのでと言ってました。お飾り分は自前のを済みました。酉年に入り盛大にまた、搗きます。ご子息のこの一年を一緒に応援できて今年もラッキーニューイヤー。

 

募集情報3件

2017年1月18日 at 5:18 PMCategory:お知らせ

締切間近!1月27日(金)

ワークショップでファシリテーター

地域活動団体への助成「生活学校助成」
応募締切:2017年3月31日(金)必着

夜間の福祉総合センターには、あらゆる当事者の方々がミーティングに集まる。今夜のような雨の夜にも。

今月末の「アディクションフォーラム、新富町で開催」では外部向けにフォーラムが。先行く仲間が新しい人達にメッツセージを送る。一方、4月に施行された差別解消法は当事者が自己存在を社会へ肯定させるツール。ミーティングで吐露した我が魂、カウンセリング、ピアで回復する傷つけられたこころ、普通の社会に順応し過ぎた人々が知らされないままの情況はあらゆる場面で動き始めている。ずっと前から。未だ知らざれれぬ差別の多様性は一度出し切ってしまわないと。ワークショップは一度分解して組み上げてみる。その作業は当事者も当事者以前も社会全体でやってみたい。その場を静観できるスキル、安全な順序建て、臨機応変な補助、きっと「参加して良かった」の声が上がるのがゴール。その繰り返し。PAみやざきでは、10名のファシリテーターを養成し、地域の声を拾い上げ、差別の築山を平らにする効力を法律が発揮できるよう事業に取り組んでいる。

復活LIVEの日

2017年1月18日 at 4:48 PMCategory:お知らせ

男性ボーカル不在補充を理由に昨夏より月二回の練習に参加させてもらっていた。そして我がバンドNMMは先週のおちあいたかみちと仲間たち新春コンサートに出演した。会場は若草通2ブロック目ポールスタービル6Fのガーラムという名のライブハウス。野海さんとともに激烈な鑑賞体験をした3年前の文化ストリートの内部に迷い込むことなくハウスに到着すると、メインの三人が演奏中。通常1000円の入場料のところを軽食付きの今夜のチケット代を払いギターマンと客席に座す。すると電動車椅子の男性が前の席に来ていた。声をかけると驚いた!と振り返るのは野海さん。隣は池上さんであった。落合さんからのFB招待を受けた模様。まさか、水曜日のメンツがここで顔を合わせるとは両方とも予測なしだったので、何回も驚いた!という言葉が出た。私も条件反射のようにテーブルのから揚げを野海さんの口に押し込んだ。とにかく封印されていた県ボラ御用達バンド弁財天以来、ボーカルという激しいプレイをやって、いささか疲れ、間に合う終バスに乗り込み、バンドのふり返りに参加することなく失礼にも退散した次第。

でも、知り合いがいてくれたことは心強い。そして、できる限り自由度を維持している生活者たちと大声を上げ遊びを共有できる稀な体験、非日常であった。カラオケルームより解放感があり、なまの迫力と息遣いに接してくれるお客さんになってくれる婦人たち、紳士たちの様子を観察する余裕は吹っ飛んでいたが、観衆からの力と融合する磁場にいたのだ。こんな時の感じは、先週完成した「君は歌うことができる2」(野海靖治台本)で仮名ながらも、主人公らしきテツオが師と仰ぐ、現実に存在した周りにエネルギーを放っていた故人、友井絹子さん稲垣政安さんが返してくるオーラが自分から飛び出す電磁波と混じり合うようなドームを形成するってところ。つまり自由の倍増ドーム。そんな小一時間を演じ観られ溶け合った。

次回は4月1日@ガーラム

音を楽しむ時の乗りをボランティア活動時の気持ちの満たされ度と等質と感じた日々が新年の矢先に復活した。次はメンバーの仕掛け人安藤義人さんの還暦記念コンサートの4月1日の夜、同所にて。偶然にも会場に自由者野海さんが来ていたことで、自由度の質を上げてくれた。そんな野海さんとて、ヘルパー利用を排しても自由度を上げる時にはそうしたいと悩んでいることも普段から強調する。だからこそ、制度に、あらゆる制度という方針、もしくは過剰な時はサービス側にも遠慮していただくという自由度が普通の社会にしていくための助力にボランティアは視線を持つのが良い。そのことを自発性と呼ぶ。そうして主義や制度が行き詰まる時、オルタナティブが道を照らすように先駆性、誰よりも創造性と想像性をひらめくようであらねば。皇室典範の話題にかまびすしい年初。自由者の権化野海さんは、トイレ休憩中に既存の天皇制度も予測される元旦改暦も社会的には迷惑な話と筋の通った持論を出す。もっとも忙しくない時期を見据えた切り替えにすべきと。いつもながらうなずかされた。

シーオブラブ 星の子星児

2017年1月11日 at 6:16 PMCategory:お知らせ

昨夜、随分と久しぶりに現在はグループホーム化している大塚台団地の一角の友人宅を訪問。そしてずいぶんと果たせてこなかった宿題がその場で解決するに到った。その音楽好きの友人と顔を合わせると曲名が架け橋となってきた交遊。正解は曲名「シーオブラブ」で玄人好みの彼の追想オールディーズだったようだ。CDをと次の宿題も。昨年年男だった星児さんとは、幾多のボランティアが送迎担当した思い出を持つ。音楽がたまらなく好き同士ということで、じゃがじゃがキリマンジャロのDJ富さんの番組生放送に遊びにFM局を訪ねると階段をよくぞ上って来てくれたと歓待された。二人にとってのウルフマンジャックそのものだった。まだ、互いに今の半分の年齢で、活動エネルギーはほぼおさまった今に較べるべくもなし。しかし、音楽そのものは厳然として在る。活動写真は上映されないがテーマ音楽だけは光を偲ぶよすがとして残った。そのナンバー。 Read More…

ヒムカレッジに来てん!

2017年1月11日 at 3:20 PMCategory:お知らせ

ヒムカレッジが開催される。熊本地震からボランティアは学ぶ。あの陸からと海からとのせめぎ合いにおいては歴史を重ねて来た隣県。我々のベースは神話の國とたかをくくってばかりではおれぬ酉年年頭。佐賀武雄の住職の眼を通した展望は、水俣学等の地方学の先達者らが昨年申年を機に何を実現することに到ったかを間接的に知ることができよう。

“申から酉へ”MJ流初夢新年イベント

2017年1月7日 at 4:21 PMCategory:お知らせ

さるさるつるクルッ

申年にさっそく参加で、良い年始だった2016。今年もよろしくMJさん!

何やら不安げ酉年明けて、仕切り直しの夢ー描くー踊るの三々七拍子!

自分で描いたLED提灯提げて、家路も楽し、えびす顔。

もちのろん、野海さんが何を書するか!さあ!お立会いお立会い!

MJホールに響くギターは今年は牧原裕樹はんぢゃーあーりませんか⁉️

盛りだくさんの都城駅前!総合文化ホール。ランチはなのはな食堂で食べれば満点正月!

今年最初の大newsですよ!終わりっつ。

ETとCP、アンドPK

2016年12月30日 at 6:49 AMCategory:お知らせ

ETとCP、アンドPK

イーティー(E.T.)は、スピルバーグ監督の作品。世界的ヒットした映画と当事者性を滑稽に描写した身体障害者(正確にはセレブラル パルシー)の詩がわたぼうし音楽祭(奈良)の舞台で発表されたのが、ETとCP。作詞は関東の猛者島田氏で作曲と演奏は我が落合さんチーム両者で勇躍関西へ乗り込んでパフォーマンスした。そして、今年の締めは2014年度の印度映画「PK」を愉しんだ。という今年の振り返り。

何と、喪失感にさいなまれた2016年であったか。稲垣政安翁は、杖の怪人として宮崎県福祉総合センター上階の結婚相談所に通い詰める日々に我々県ボランティア協会に遭遇。ほぼ開催イベントには皆勤した。彼のネットワーク力(りょく)は相互作用を及ぼしボランティアたちとは化学反応を起こし続けた。彼への活動ウオッチほどの情報量は持ってないが、宮本美智子さん藤原彩香さんらの女性バワーも今年の喪失。そして、リアルに身体ごと思い知った熊本地震。ポジティブ部では差別解消法施行から前向きに歩こうと仮装で練り歩いたパレードは久々の痛快な風を吹かせることができた。

しかし、喪失感の上に築き上げられたであろう登場人物たちの生き様は記憶の世界からこの世に光を送ってくれる。それほど遠くへは去ってはいないよと呼びかけてくれている。

年末のクリスマス喧騒の内に観た映画「PK」は、ひなた県ならではのNPOな宮崎キネマ館で喪失感を吹っ飛ばしてくれた。そして、喪失こそある意味宝であろうことをもきざしとしてくれた。

会員の皆様には、酉年のごあいさつ「ふれあいNo.411」が郵送されます。編集後記には野海さんが我々自身を励ますメッセージを記しています。今年は自閉症の仲間たちからの発信も取り上げ度が深まりました。万人にボランティアの種と窓があらんことを。

そういえば、辻会長の研究室で推進するシステムは、PSK(愛称、ぴーすけ)です。

会員に配布されているPSKカードの活用も初夢しましょう。では、良いお正月を。なお、ネタバレですが映画「PK」の主人公は「酔っ払い」とデリーの町で呆れられていたのでした。

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割り勘

2016年12月21日 at 6:29 PMCategory:お知らせ

X'masプレゼント準備完了

X’masプレゼント準備完了

逃げ恋ダンスがブーム。TBSドラマは青空市の会場でハグし合うシーンで無事完結。主婦の仕事を換算する等、楽しく学ぶ、また知恵を求める路線のポジティブさ、恋の悩みの新鮮さは永続する。酉どしにはみんなが羽根を生えさせ、次の戌どしにはココ掘れで宝を発見、その次には猪に追いまくられる人間も人間という干支を生きてく。

ふれあいの旅の打ち上げの割り勘をめぐって小議論があった。実行委員長も気になっていたという。かって四季塾という

ワークショップで飲食をともなう機会が多かった当時、学生にはおごれ!と言っていた手前。なしくずしな理論だったと

いわれても甘んずる。体育会系とも言われるごっつあん精神で育ち育てた経験からそう指示した私。そのおごりの功罪が

今は、はっきりと明暗を分かつ経済の時代である。そして、そもそものふれあいの旅の規律は同額を出して参加することの

意義から福祉的理想を目指している。自立支援法の現場ではリアルな福祉サービス、ヘルパー派遣とその経営の分担が

中庸と調和の世紀を拓くことを目指そう。ただ、我々が辞めない限りボランティアは続くと思われる。ある時はおごれ!

と言い、ある時はヘルパーさえも割り勘と言い切る我々は一縷の望みをあきらめない。制度という柱がニーズに対応して

新たに建てられようとするとき、同時にボランティアへの窓口も一つは開けていてほしい。実行委員長のいうボランティア

を育てる旅の目指すところは「やってみたい」という人間の遊びの精神意図を叶えさせることで助けられる自立生活者が

多数をしめる社会への調和解決策の有力なものである。人間関係の調和がとれた状態を愛と言い、そのきっかけが恋ならば

運命という神がかりな展開には、やはりボランティアやでくの坊的な人間の存在がゆるされている。

 

障害者地域支援協議会(昭島市)

2016年12月21日 at 4:21 PMCategory:お知らせ

郵便物に会費納入の振替受払通知(これは大変うれしい)の緑の封筒とSSKU(第三種郵便物認可)CILあきしま通信が入っている。

全国からのボランタリーな情報は書架にファイリングするが、初めて帯を解いて一面に見入った。通例の年末年始のあいさつ文の中に、うまく日本福祉の今を整理してくれている。CIL(自立生活センター)の団体なので2016年は、障害者や自立生活運動を取り巻く大きな出来事が、次々とありました。とふりかえりは開始される。まず4月に障害者差別解消法の施行。行政機関の法的義務、民間事業者は努力義務。ただし、合理的配慮の定義の中で、過重な負担は伴わないとありますが、これについては、具体的な事例を積み上げて明文化していく事が大事だと言われており、これからこの法律が成長していく事を望むものです。と講評。

さて、水曜日の事務所の13時。それぞれPC、ipadにむかい師走の静かな時間は流れている。メスカはITネットワーク的救済を教育業界へ広げる仕事。我々はボランティアの力を福祉のみならず社会へ敷衍すべく時間を作っていく。そんな相乗り事務所に立ち寄る人からはとっておきのニュースがもたらされ、郵便物やメールには知恵が盛り込まれている。クリスマスクッキ―を注文していたが、森冨貴子さんのご主人サンタがさっそうと現れた。さあ、では、CILあきしま通信の内容を共有しましょう。

地震のことにもふれ、多くの障害者が熊本学園大学に一時的に避難できたそうです。一方で、昭島市において、それだけの避難所が効果的に機能できるのかという疑念が残ると総括。そいて、後半は「悲しく、痛ましく、忘れる事がないよう肝に銘じならない年でもありました。「津久井やまゆり園」での殺傷事件です。」と問題提起。この、事件と言うよりおぞましい出来事は私たち障害者が差別され、社会から排除された結果で起こったと言っても過言ではありません。・・・この事件は差別が地域の中で深く静かに蔓延しており、その一角が歪な形で表出したのだ・・・しかし結果として、匿名化は私たち一人一人の差別心の結果だと思います。と当事者組織からの見解が。そして、最後にと希望的見解に入り「昭島市では障害者地域支援協議会が立ち上がりました。地域の実情に応じた支援体制の整備を諮る事を目的としています。」来年の20周年のCIL・昭島の実りを祈念して第1面となっている。遠方から届いたニュースレターは同じ空の下に宮崎の我々も在ることを感じさせる。その他の紙面は、防災プログラムの報告と事前アンケート集計の提示。進行中の新春お出かけ企画「冬の小江戸 川越を散歩しよう!」の募集記事。冬の江の島観光報告。当事者スタッフの自己紹介など楽しい紙面が続く。アナログなニュースレターならではの臨場感があふれる。

我が、ふれあい新年号も待機中。野海靖治旅日記三年前の出来事2013年編を同封する。事務局ボランティアからの一言も。お楽しみに。

Center for Independent Living AKISHIMA

Center for Independent Living AKISHIMA

 

 

 

タイムライト

2016年12月14日 at 6:46 PMCategory:お知らせ

水曜日はホームページの更新日。広報すべきものと同席のふれあい編集委員の野海さん周辺の話題を拝聴してボランティアシーンを切り取るというやり方ではや、年末。本日は和田祥吾さんも城戸さんにパソコンの事で用事、山崎光代もふれたび写真の編集で城戸さんの手をわずらわせと、城戸デーとなり、通常のスペースを臨時改良してそれぞれパソコン、ipadにむかう。金曜日に映画があるという話題が和田、野海両方から上り、ipad で予告編を見せてもらった。平均20歳のスタッフで中編映画というコピーが躍る、ノワールな若草通アーケードロケシーンにこふく劇場濱砂さんが演技者として顔を出し、出演者名の列には日本太郎の名も。そして盛り上がったのは、トップの演者名にT嬢の名前が出た時だった。綾のグループ連・実広さん演出の公演鑑賞で隣席となった女性の印象が二人の話題としてたびたび出ることがあった。野海さんの転機である「シナリオ講座」の同期受講生でもある。そんな軽いあこがれを抱いていた演劇者が映画出演という。シーンはこぶしに包帯を巻きまさにファイトが始まるという予告編のクライマックス。まさか、100円の恋(今年度、宮崎映画祭上映)みたいにT嬢がボクサーに恋して生きなおし、ぶん殴り殴られでは?とちょっと思いこむが、来週、ネタバレを野海さんから聞くことにする。

さて、こちらは筋肉痛の身。日曜日には事務所全開で応援した冒険遊び場が成功した場にいた。孫の小学生中低学年二児も誘ったので家族をあげて遊びまくった。その限度を振り切った遊びの体験が三日遅れてやって来た。わたしが目立っていたのは、ドラム缶風呂にもったいないので手湯に両手を入れたままの姿で長くたたずんでいたこと。五右衛門風呂形式で踏板が浮いているのを手で押さえる姿勢が不思議な光景だったようだ。そのまわりでは、鉄くぎ(五寸釘)を炭火で熱しハンマーで鉄台に打ち付け続けナイフを手作りする大人と子供の競い合い。たき火で棒パン焼きマシュマロ、鍋ではべっこうあめ作り、近所のスーパーで奥さんは自前のウィンナーも購入こんがり焼いて講師(プレイリーダー)の天野秀昭氏に差し入れ。その天野氏はトイレ以外は動かず、ナイフで竹とんぼを仕上げるコーナーで教えを授ける。そのまた外周ではベーゴマから野外図書室やらなにやらものすごい有り様。行ったことはないが野外フェス的なエンターテイメントとなっている様子も若い子育て親たちの実力と納得。

教育を糺す遊育「天野秀昭」語録

%e9%81%8a%e8%82%b22前夜の講演会では、遊ばせない教育環境側がいかに子どもの脳に悪さを与えてしまっていて、もともとの生育を阻止するのにやっきになっているとまで断言したと受け取った。静かだが歴史に残るような講演はしみた。その場限りの感動!忘れの天才!子ども論としては幾多の経験が薄い層になり積み重なり大人へと旅を続ける。無用な心配・安心結果への道筋をたくましく生き抜く子ども像を描くことができる希望が残った。老いへの下り坂を往くようなわたしの年齢ではあるが、私の中の子どもだましいは永遠に次のあそびをと飽きやすく疲れを知らない。そうも励まされた。耳で納得し身体で試すことができた冒険遊び場(デンマーク発、イギリス経由世田谷展開)。語る天野氏の葛飾区育ち。土地、土が責任を持って育て上げる子どもたち。良識を持つ大人の方にヒットした今回の小松台公園版。誇らしげに完成した竹とんぼを空(クウ)に放つ孫。わたしが力と身長の分さらに高く飛ばすとリズムはもう止まらない。このやり取りは野外遊びの情動でしか創りえない。今週は筋肉痛が続くが、もったいないと抱え込んだ記憶さえもそぎ落とし、しっかり遊びのご利益(ごりやく)を積み重ね、うれしさ楽しさを感じられる身体にしていきたいとたましい部までひびくのである。

では、野海さんが金曜日に観るというメディキット地下での上映作品「タイムライト」に出る女優をアルファベット表記するのも失礼な気がするので田原遥海さんと紹介して今週は終わり。