駄目EASYな今年を締めくくるニュース

2014年12月6日 at 1:50 PMCategory:お知らせ

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今年もニュースを纏める時季となった。果たしてニュースとは、お騒がせな椿事なのか。人の口に膾炙され伝わる奇蹟の粉のようなものなのか?新燃岳の噴火以来ダメージの連打、連鎖を解く穏やかさとボランティアの側面が社会的価値を産み始めたとも感じる。政治に求めても叶わない小活動の穏やかな増殖があろう。
さあ、つい先月の末。事務所の模様替えが同居予定のメンバーらと決行された。中小規模同士で県ボラ事務所を活用して協働を開始するための事務所共用のために。もう一団体も都合で移住する希望を受けての三者稼働の予定が浮上し、即実行となった。ただでさえ、30年の実績のNPO
お蔵入りの資料機材が休日の福祉総合センター1階奥の廊下に出され、夕方には三者用デスクとキャビネット、共用ネットワーク、共用ミーティング机のスペースに変身した。すでに火、木には、休眠していたNPO法人ネットワークの7年間が解凍され動きはじめている。
担当者は亀澤克憲さん。高等学校事務職退職者で組織された教育ボランティアのミッションを掲げられている。縁があり辻会長の研究室、近所の公立大からの事務所移転。
豊富な教育現場経営のスキルが福祉教育ともリンクして、かつ7割がたは、弱小と見られるNPO法人同士の集約に応分の責務を自ら担われる意思表明も次の日には、宮崎県の所轄課二カ所に挨拶回りにと迅速なスピード感には敬服させられる。
さらに、会員関連ニュースとしては、かって同居して産声を上げたおもちゃライブラリーの進化形たらちね会の周年祝賀会とV365はにわの会仲間の家OG嵒瀬眞里子歓迎会の両方から声掛けられた最古参婦人ボランティア高嶋恵美さんのお元気な生活。かってのほうれん荘や納宏子宅の家を開くやり方でサロンえみさんの家に仲間を呼び込み理想を現実にされた展開。前出のV365OG嵒瀬眞里子さんは、かっての森冨貴子さんに年齢も福祉職も同じ道に立つ途上に振り返りの旅だと元気付けられた、皆の衆。
そして、そしてそれらを後押しした県ボラの歴史も新進新リニューアルの年の瀬となった。

写真の電動車椅子を24時間テレビから寄贈された頃から、再認識がされるようになった県ボラがかかげる灯り。

街で私達のような人を見かけた時は声をかけてください

2014年12月2日 at 1:30 PMCategory:お知らせ

11月27日(木)のまつぼっくりの報告です。

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■「ふれあいアート」 県ボランティア協会主催
平成26年11月27日(木)実施
(平成26年度 第四回 通算8回目)

幼児期に多様な存在理解を促す意味を下敷きに、アートを媒介に、幼児と障がい
ある人が交わり、アートの持つ力を探る企画。

→本日、11/27(木)
小松にある、まつぼっくり保育園で実施。
今年度、30年の活動の末NPOになった。保護者が運営に携わる共同保育の形態
をとる。遊びは、近くの山や土手。ムカゴやノビルなどの山菜採りを行い、年少
期より料理をする。絵画も同時期より毎日描いている。のびのびとした保育理念
の下、子ども達のたくましさが光る。昨年につづいて2回目。

本日は、9時に同園に到着。主催者側の顔ぶれは、公立大の教授で県ボランティ
ア協会の会長である辻さん、公立大の辻ゼミ学生2名、電動車椅子の光代さん・
靖治さん、心ほぐれる陶芸実践の瀬尾さん、書を柱に据える生駒の7名。
園児さんは、年長年中年少の9名と園長先生。
園につくなり、先生の掛け声の下ダンスをする9人の姿が愛くるしく目に入った。
「ここで回って。はーいくぐって」準備の手を停めて見入ってしまうほど。
主催者側が開始時間まで打ち合わせにあたる最中、9名の園児さんは、ちょこん
と小さい椅子に座り、落ち着いて待っていてくれた。’なにをするのかなーーー’
という興味津津な眼を向けながら。
40畳のブルーシートを広げ、台替わりに外して貰った戸棚の扉を2枚、真ん中
に設置。瀬尾さんが、粘土を周りに置き準備完了。
今日の体験プログラムは、造形。この企画では初めての試み。

9時50分 予定よりも少し早いが開始とする。
冒頭のスタートを生駒がさせていただく。
「みんなで楽しく遊びましょう」の辻会長の挨拶に園児は元気よく返事。
主催者の自己紹介では、呼び方を一人ひとり先生と園児が確認をして進む。園児
の自己紹介では、6才から4才の9が、はっきりとした口調と聞き取りやすい声
の大きさで名前を教えて下さった。
園長先生「今日は土の神様をつくることを聞いてました。楽しみです。」

さーいよいよ、体験スタート。
今回の造形の進行は瀬尾さん。昨日は緊張して眠れなくなるほどであった、との
こと。
粘土2種類を用いたプログラムを準備された。
プログラムの最初は、導入。
2枚の板の周りを園児、光代さん、靖治さん、主催者で囲み、力を伝え合うこと
を行う。
手をつないだり、手のひらにふーっと吹きかけたパワーをお隣の人のほっぺたに
手を当て伝え合ったり。ワクワク感が一つになるようであった。
つづいて、粘土ポトン遊び(土偶(土の偶然)をつくる)。陶芸粘土を使用。
瀬尾さんから促され、年長、年中さんがみんなに粘土を配ると、手元に届いた粘
土を園児たちは早くいじりたいそぶりに。
「みなさん、お布団(濡れた雑巾)を粘土にかぶせてください。動き出す前の静
寂を共感。
「では、寝ている粘土さんに、やまちゃんとのうみさんに元気を注入してもらい
ます」
「やまちゃんからお願いします。どんな掛け声でもいいですから」
その声掛けに応じ、光代さんんが「はーーーっ」と全身を動かして元気を発信。
園児に笑いが。更に靖治さんは、全身を震わせ、上体を浮かせて「ぶぁーーー」
と地響きをかんじさせる元気発信を。園児にまた驚きの笑いが。
そして、2人につづいて園児と学生さんみんなで元気注入「はーーー」と。
大きな元気玉が粘土に注入され、黄土色の固まりの出番となった。

粘土を実際に手にして、ちぎって2つ3つの固まりに。
1つは丸め、1つはぎゅって握って。
光代さんと靖治さんのぎゅっと握る動きに園児達も導かれ、ぎゅっぎゅ。
いろんな形の粘土が現れた。
「4歳、5歳、6歳の今の形です。それぞれの形ですよー」
「どんな形に見えるかな-」
瀬尾さんの声掛けになるほどのような視線を向ける。
丸めた粘土は、座ったままで高いところから落とし、出来た形に筆の反対側で目
や口を入れていく。笑っている顔、叫んでる顔、色んな表情が並んだ。

粘土の神様が出来た後は、光代さんにお話し聞かせてのコーナー。
お話しを聞くだったが、光代さんに園児9名が自分の好きな食べ物や、好きな遊
びや、家族のことなどを聞いてもらう形になった。
園長先生「この年令で人に何かを尋ねるのは高度なんですよね。聞いてほしい自
我の目覚めが起きているお年ごろですから」微笑ましい光景はしばらく続いた。

光代さんと園児のお話しコーナーの後は休憩を挟み靖治さんの文字書きコーナーへ。
全紙(70㌢☓130㌢)の紙を広げ、靖治さんが大筆を動かす。
子ども達の視線は筆先を一心で追う。字形がどうだったか考える腕の動きありな
がらも、2文字を書き上げた。
園児に何に見えますか、と問うと「キリン」「足に見える」「ゾウさんがキャベ
ツを食べているみたい」寝そべってみたり、さかさまでみたりして、いろんなイ
ンスピレーションを園児たちは口にした。
描かれた文字は 「遊ぶ」
野海さんの意図は「みなさん毎日遊んでいます。僕はそれが羨ましく思い書きま
した」と。描かれた作品は、ホールの中央に掲示された。

靖治さんの揮毫の後は最後の造形プログラム。
焼かない粘土を手にして、ローラーでコロコロ。
「さっきみんなが作った神様を入れるお皿を作ります。」
ローラーで伸ばした後は、指や爪などで’つんつん’ ’とんとん’。
瀬尾さんの声掛けと光代さんと学生さんの突付き具合に園児たちは動きを引き出
される。前半で緊張の余り、涙が止まらなかった園児さんもリズミカルな模様の
お皿を作り上げた。
「お皿の裏に足を付けます。今からお団子を3つ配ります。丸めたら、お隣の人
と交換をしてください。」
’ころころ ころころ’出来たお団子を交換し合い、皿の裏に水で接着する。
この行程で、お顔にしたい衝動をどうしても押さえられない園児さんは、皿の足
というよりもリバーシブルデザインを施すことを欲し続けた。
お皿も出来上がり体験終了。

最後の感想では、園児全員が大きくはっきりした声で「粘土が楽しかった」「お
皿がつくれて嬉しかった」など、人と違う本人なりのコメントが響いた。
園長先生の感想「作品表現をありのままに受け入れられる進行は、日頃の保育の
在り方を見つめなおす機会になりました。個人的にも主催の皆様とはお付き合い
をしたいです。」
最後の締めの挨拶は光代さん、「みなさん、一杯お話しできて嬉しかったです。
街で私達のような人を見かけた時は声をかけてください。元気であそんでくださ
い。」

帰り際、「ばいばーい」「又来てねー」
テンポのいい、お腹一杯になる時間があっというまにすぎた。

自分らしさ体験へと進化を遂げたふれあいの旅

2014年11月29日 at 9:50 AMCategory:「ふれあいの旅」エッセイ | お知らせ

ふれあいの旅の打ち上げホテルマリックスを出ると、信号が変わり進みだした車から声が掛かった。呼ばれた私は反射的に危うく駆け寄ろうとしたが侵入車はなくはねられる事なきを得てすれ違った。だけであった。窓を開け呼んだのは生駒新一郎。昨日、協会・どんこや・辻ゼミの三本の矢で実施された保育園アートMIXの担当者。今夜の打ち上げには実行委員ではないので不参加だった。昨日の事業で手応えを得て興奮を維持しているかのようにしっかりした声が伝わり心の通う7秒だった。

私はというと、今夜の幹事光代が酔い過ぎていたらしく3811円の不明朗会計分を教授に戻せないままだったこと、このブログを旅行社のエージェントオブザイヤーの5人に選出された報告をなさった南さんが愛読している褒め言葉などを頭の中で整理しながら駐車場に向かうのであった。

そして、振り返りへと辻利則会長がいざなって14人のコメントが並んだことを検証することも14分の1としてしてここにお知らせすべきだと起き出した頭からそれを引き出しいる。ダーウィンの進化論が普通になるまでは神のみぞ識るだったのが、進化はなぜするのかということを言いたい。
そう、30回目の事業ということが大きな意味を柱として持って始まった。打ち上げに呼ばれたのは初めてだったはずなので、昨年の様子は知る由もないが、実質29回の打ち上げから始まっていた進化だろう。「ふれ旅は進化した」もやもやしたボランティアの活動意義は進化と言える。我々は進化した。以下私が得た進化の中身。なお、釘を刺されていた私は飲酒していないので、幹事光代のような不手際はしでかさず、トイレにも立たなかったので2時間余の映画をロードショウで見終えた感慨を持ちここに記す。

昨年来の野海靖治実行委員長のテーマはボランティアのための旅であった。ヘルパー、障がい者福祉総合法の制定で手薄になったボランティアの手、関心を呼びおこす術に長けていない無償の世界で、でも続いた「ふれあいの旅」はどう進化したのか?どうやらその核は、実行委員会制度にある。野海さんのおかわりは角ハイボールである。

振り返りタイムも三分割であったがそれら振り返りの言葉に通底する言葉が進化「自分らしさのフルスロットルの場体験」と取り纏めることになる。自分の解放は自分に課せられたいのちの使命である。しかし、並大抵のことでは自分は解放することは叶わない。三度目になって気を悪くして口をきいてくれないかもしれないが酔った頭では解放はなされない。
程よい覚醒の中にこそ「解放」はある。身体がもう限界が口癖な幹事があと報告書を成すまでは終われないが、委員たちはもう一足先に進化を得た。それが「自分らしさ」を体験したことである。よほど覚醒がなければ進化しえない「自分らしさ」体験の場である。正確に言うと実行委員体験に燃えたらば出来上がる気体のようなものを発する器官が体内のどこかに形成されたとしか言いようのない。進化である。

酒が、焼酎が五臓六腑にしみわたるように、脳内器官にある自分らしさ体験部位が肥大して効果をもたらす進化である。

さあ、31回目の行き先も言うようにという教授の御宣託もあり、ワイハーやら沖縄、脱九州、タカラズカなど好き勝手に並んだが、そんな自分らしさを出せる場、それに続くみちのりを経たという進化。あー嘆かわしくも「自分らしさ」制限に満ち満ちたこのニッポンであるらしい。同額を払った上で、数倍の汗を出さされ、悔し涙や歓喜の涙さえ出させる実行委員にとっての「ふれあいの旅」をとおして見えたボランティア進化。

今宵は、ワイハー、タカラヅカと騒いでいるが、旅、旅の準備にも同様な全開を体験する自分らしさ、酒、ドラッグ、ギャンブル、セックスなど出回っている破滅の素に逃げ込もうとする人数よりまだ少数派なボランティア体験派。どこかで掴んだ冴えないフライヤー、糞まじめなポスター、妙に気にかかる口コミ、熱のこもった誘い、そんな類のきっかけで
既に「自分らしさ」への進化が始まっているというドラマ。今夜の会費3500円、旅費23000円で自分らしさ体験にまで行き着いた実行委員。市場でも各種ワークショップがあり、数万円という相場は妥当なところ。ただし、共同募金助成や長年培ってきた協会の歴史、行き先での社協ボランティアの協力などなどがあってこそという、社会性が加味された「自分らしさ」体験。

最後に、「自分らしさ」において正義と優しさがモノを言うという人間的規範の前にどう進化するかを体験する次世代にどうこの場を伝えるか。和田実行委員長からバトンされた野海実行委員長が立てたボランティアのための旅というスローガンは「ボランティアが自分らしさを発揮できる旅」ということになったわけである。

そして基本の基は、目前でパチパチ電卓を叩いて不明瞭会計をいぶかしがっていた渡辺千夏の会計本能。教授を掴まえ相談していた坂本夏美の瞳、欠席だった吉野由夏の夏の意味。欠席の菊永恵子、長廣ら3年生の学生たち31回目の動きが進化を続けるかピークから下るのか、はてない山の何合目なのか我々は登り続ける。人間本能と進化したボランティア体験学習能力を発揮して。
写真は、進化が始まった昭和55年のボランティアリーダー研修の模様。

昭和55年11月29日第3回ボランティアリーダー研修会 フィールドワーク。車椅子介助、手引。

昭和55年11月29日第3回ボランティアリーダー研修会
フィールドワーク。車椅子介助、手引。

ありませーん

2014年11月20日 at 4:09 PMCategory:お知らせ

■「ふれあいアート」 県ボランティア協会主催
平成26年11月12日(水)実施
(平成26年度 第三回 通算7回目)

幼児期に多様な存在理解を促す意味を下敷きに、アートを媒介に、幼児と障がい
ある人が交わる機会を設け、アートの持つ力を探る企画。

→11/12(水) この日は、西都の保育園にて実施。
この日の主催側の参加者は、公立大の教授でボランティア協会会長の辻さん、公
立大学生3名、電動車椅子3人衆の光代さん・靖治さん・祥吾さん、心ほぐれる
陶芸実践の瀬尾さん、書を柱に据える生駒の9名。

朝、9時、園舎のホールに入り、ブルーシートを全面に敷く。しばらくして、車
いすの三人、光代さん、靖治さん、祥吾さんが到着すると、園庭で遊んでいた園
児達がわっと車いすをそれぞれに囲み3にん共に立ち往生となり、楽しい出迎え
を受ける。
分校跡という、保育園は園庭が広く、園舎に届く日差しもいっぱいで明るい雰囲気。
準備の最中から、年少から年長までの園児が、なんだなんだと覗きに来る。
こちらも、たまらず話しかけたり、抱っこをしたり、お互いに待ち遠しい準備の
時間。
子ども達の目には車いすと、車いすに乗る人それぞれに関心が注がれ、始まりの
時を静かに待っていた。

今回、参加の年長児さん12名は、相当わんぱくと聞いていたのでどうなるか楽
しみであった。
先生から、「すみません、この子たちも少し見学をさせてください」と年中らし
き園児さんが年長さんの後ろにキョロキョロした目で着席。自己紹介で靖治さ
ん、祥吾さんの話し方に自然と笑いを起こす園児、静止する園児。さーいよい
よ、始まり。

妖怪ウオッチのシールを胸元に付けた瀬尾さんの進行で開始。
最初に辻会長の挨拶「みなさん、元気ですかー。今日は、みなさんと沢山遊ぶ為
に、劇を観たり、習字のようことをしたりします。元気よく遊びましょう」
つづいて、園長先生のご挨拶「もー、待ちにまったこの日です、園児と今日来て
いただいた皆さんと楽しい時間になること、わくわくしています。」

挨拶等後、プログラムに入る前に、気持ちをほぐす導入を行う。瀬尾さんが、
「みなさんお隣の人の手を握ってー、力を伝え合いましょうー」の声掛けに、
12名の園児は手をつなぐ。
間に入った、車いすの光代さん、靖治さん、祥吾さんにも手を擦り擦りする園
児。靖治さんの顔を触ったり、頬ずりする子どももには、驚きが起きた。

力を伝え合って、プログラムに。
体験の進行には、生駒が当たらせて戴く。
最初は、みやざき◎まあるい劇場の主宰の祥吾さん。
今年、こふく劇場の永山監督の演出で鳥取と広島で公演された「青空カラー」の
ワンシーンを公立大の雄佑さんを相手に一部を演技披露。
園児達は分かりづらい点もありながらもジーっと見入っていた。
演劇後、質問を問うと「ありませーん」と控えめに口をそろえて。幾つか祥吾さ
んに主催より質問をぶつけ、彼のことを園児にお伝えする。このやりとりで、祥
吾さんの答えを聞き手が復唱する普段のやりとりを意識して行い、園児に分かる
ことを努めた。

祥吾さんの演技の後では、文字(絵)当てゲーム。
小学1年生で教わる漢字に絵を付けた模造紙を展示。それをみて、まず、靖治さ
んが2つ身体を使って文字(絵)を表現。「ぶたー」「さるー」と掲示されてい
ない文字(絵)を言う子ども達がいたり、最初はやや考える場面もあったが、慣
れてくると「ひー、ひー(火)」と「あめー(雨)」と靖治さんの力を振るった
身体表現を当ててくれた。靖治さんの後は、雄佑さんが照れながら一問、そし
て、園児達に2名やっていただく。2名とも要領が若干わかりずらかったか、雄
佑さんと同じ「月」を連発。
それはそれで、文字を身体で表現することの一つの試みは行えた。

文字当て後は、いよいよ筆を執っての体験。
2箇所に別れ、3メートル近い紙を用意して一本線を。
最初に光代さんと靖治さんがデモを披露、2本の力強い線を静かに見終わった園
児達が、交替で紙の上にまたがったり、横に立ったりして一気に一本線を引き上
げる。入筆が強いものあれば、優しい物、終筆では画面を走り去っているもの、
寸前で優しく終えているもの、いろんな表情の線が現れた。紙を出したり、引き
上げたりで予定よりは時間はかかったが、園児の人柄そのままが映しだされた一
本道が12本並んだ。

麺のような様が揃ったあとはしばし休憩。

15分ほど休憩を開けてからは、靖治さんの揮毫。
園児たちが持ったこともないような大きな筆と全紙(135センチ☓70セン
チ)に2文字。
練習の段階から園児たちは接近して靖治さんの一挙手に声援を送りながら注目。
いざ、筆を持ち墨を付け書き進むと園児はさらに前のめりに。と、靖治さんの筆
が止まる。文字を書き間違えた、瞬時にもう一枚ということで、紙を変え再挑
戦。ぎゅっ、ずしんずしん、ずずずずー。意に反して緊張する身体に制御をつけ
ながら動く筆。園児たちは、描かれる線を追いながら「山?」「木?」などと声
をだす。書き上げた3文字。「出来る」。
書き終えた靖治さんに問うと、「今は、できないことでも大きくなると出来るよ
うになるから頑張ってください。」
黙って聞き入った園児達。「何か靖治さんに聞きたいことありませんかー」と聞
くと、あっけにとられたのか先の祥吾さん同様「ありません」と。
主宰者側から靖治さんに幾つか質問を行う。じっと聞く園児たち。

集中して見た後は、4人づつに別れて70センチ☓70センチの紙に 「◯」を目
隠しして書く流れに。
最初に祥吾さんが筆を持ち目隠しでしゅっと。大きく点々がほどよくついた円が。
それをみた園児たちが代わりばんこに目隠しをして筆をもつ。目隠しをしたお友
達の介助を待っている仲間の園児が手伝い。控えめながらも堂々とした円、大き
な大きなお月さまのような円、空間に語りかけるような円、どっしりと太い線の
円。様々な顔が飛び出して、園児の一人ひとりがそのまま現れているようなもの
が次々に。

最後は、五メートルについだ紙にみんなで一本の線を。
園児、園の先生、主催者、総勢20名がぐるりを囲み、大きな筆にたっぷり墨を
含ませて筆をバトンタッチしながら線を引く。出だしの大学生の変化に飛んだ線
が、その後の園児達に刺激を与え、ジグザク、ぐるぐる、ジュジュジュ。墨の飛
び散る歩みあり、かすれをゆっくり進む歩調あり、みんなで線の行方を追う。最
終の筆が靖治さんに渡ると気合の一筆、ぐぐぐー。思わず身体が前に倒れ、線の
上に顔が落ちた。靖治さんの顔についた墨を拭き取ろうと側にいた園児がすぐに
拭きとってくれた。

個々に持つエネルギーがこの場に介して、スパークした。
最後は、描き上げた作品が天上から吊るされている中、みんなで記念撮影をして
終えた。
園の先生からは、「園児の思わぬ顔を観ました」 「日頃の保育の在り方を振り
返りました」
「この企画ならではの引き出す力感じました」。
脱力感に襲われるほどの放出現場だった。
最後現場を後にするときには園児達が出てきてお見送りをしてくださった。
改めて、園児たちだけでなく、主催者にも、みんなのハートに種まきをする、そ
んな企画とつくづく感じるものであった。
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アートの継続するチカラ

2014年11月18日 at 3:27 PMCategory:お知らせ

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学会、講演会と刺激が続く内、知恵熱が出たかと額に手を当てた今月霜月、旧暦閏長月。鼻水も加わり風邪ひきのよう。明日の事務局ボランティア当番はひっそりひそひそするつもり、なので、繰り上げての更新。

土曜日の人権事業は、清武の安井息軒を冠したホールでの開催とあれば、昼休憩に産直市を抜け、中村清子さんらのレストランシャッターを通過し、路地を一気に日豊本線をくぐる道順でお目当ての茶房リーフに高木母子を訪ねた。今秋の国体では、競泳部門で不戦勝でも優勝をもらい長崎帰りの葉子さんから歓待を受ける。国富町の選手中心に選抜されたチームに混じり帰路フェリーのコースは、ふれ旅ながさきの時は、台風で未完だったことなど高天井の木質カフェでの清武在の善人たちとのひととき。お目当ての日向市 白浜学園のカレンダー二種も購入。ツクモくん彫刻でシーンを率いる奥村羊一さんが継続する逸品。2015年版はコラージュの作品。どんこやの新星スグルくんの評価が上がる中、支援者側は質を保ち継続の力絶えず。

小戸の橋ギャラリーにも噂につられ参った。アートは土木工事ともリンクして、マチをデザインする市政としっかりリンクして頼もしかった。

どれだけ他者たる社会自体の想像力を刺激できるかが秘めたる力の真価。

知恵熱が冷めない、初冬の宮崎。こんな時こそ、ワークショップが効くのであるが、駅のkitenの会場で黒田奈々さんが明日のファシリテーターという。不参加でも、深化する身体とこころを想像しながら、協会事務所で電話番しよう。

the party @ YAH DO!

2014年11月16日 at 10:36 AMCategory:お知らせ

the party

半九ホールからの帰路は、すでに正手から渋滞。昨夜のSTフィーバーは、宮崎特有の薬缶滾りな熔岩流失を続け、マチがマチであることを宣言。聖夜とハロウィンの狭間、オトナたちが家を抜け出し各寄り合い所にたむろする。

我々2014 11/15 立岩真也 な 面々は、三博士(立岩本人、友人・上農正剛Ph.D.、スワン佐藤光浩、+謎のミアファーロー)のキャラバンのように、新生ヤッド児生誕を祝する会に江平ビル1Fに集結。岩切文代ママ謹製おでんをメインに鶴岡風神戸焼き菓子、井島三姉妹テーストスイーツなどもつまみ祝賀した。
家と施設を出て暮らす
障害者の
社会学 が

新たに、ここ江平の地に、生まれた。

学者たちは、本日は旧交を暖め、ソウル学会が待つ自陣京都へ、延岡へ散られる。
そして、社会学は、うねうねとここから、使命にむけて、宮崎を巻き込みながら生育する。

今回褒賞されたわたコン飛来以来の、大きなターンを切った。

重度障がい者の生命を考える講演会、ファイナル

2014年11月15日 at 4:44 PMCategory:お知らせ

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質疑応答はじまる。上田賢次氏が筋ジスを語る。こんな夜更けにバナナかよ?の読者から。フォローする立岩真也氏。あの本は名作。平山真喜男氏が更に補足。なめらかな進行は山之内利夫氏。ある種の不安と攻撃性をはらむ若者像に話は繋がる。質問は次々と。井島さん、丸山さんへも。

これは、この3回目の講座が、知恵の芽に充分な慈雨を与えたことを示す。
異常気象の今の地球の回転を正しくリズムするに違いない。

できる ことの美学は、本日はすっきりと改題された。ここまで、俯瞰する機会はなかなか無い。半九小ホールと人権事業の補助金には、大感謝。

できる

2014年11月12日 at 6:24 PMCategory:お知らせ

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今日は午後、松田俊彦さんがくつろいでいかれ、youtubeでさだまさしの曲を所望され、しばしお茶となる。何やら、宮日こども新聞の大人への取材を受けたらしく。偶然の出来事ではあったが、音楽好きで、ピンクフロイトなどが好きでしたなどと答えたらしい。記事には写真もあったらしく非常に興味深いエピソードと思っていたらば、野海靖治さんからも「できる」を書したという報告があり、こどもたちとの交流が広がっていく様をボランタリーシーンに垣間見た思いと、その確信を強くした。書と、彼の目下の傾注している脚本教室作業にもヒントにさだまさしが登場するのだが。実に楽しめる内容ではないか!

さて、日中衣料リサイクルへのアドバイスを求められたが、問合せ者の問題解決に自らフリーマーケット指向や自己完結型と社会への広がりへの誘いができるならばそれに越したことはない。協会でもメガネ供養イベントとの連携があり、主体者のスローライフ宮崎さんからは活動支援金への賛助までしていただいている。

書のワークショップでは、園児たちにできないことでも「できる」んだという思いがチャレンジャーから伝わったはず。

リサイクル分野でも海外援助という広がりが、人の手を介して「できる」ものだ。ショップで換金するも、バザー品供出、フリマ出店、多彩に想像力を行使すれば「あなたは○○○ことができる」ことを発信し続ける市民セクターでありたい。

水曜日・事務局当番

2014年11月12日 at 11:49 AMCategory:お知らせ

11月から第2,3水曜担当になり平常な事務所にて。
先ず、パソコンを起動する。本日の協会カレンダーは以下の通り。

ふれあいアート 光照保育園(西都市)

日時

11月 12日 (水), 09:00 ~ 12:00

場所

西都市 光照保育園 (地図)

説明
担当:生駒
光照保育園の園児を対象に書のW​S実施

ということで、ふれあいの旅と並ぶ事業の実施が行われている。FBの上では情報が飛び交っているはず。
アカデミックな学会も終え、さっそく学生、障がいのあるメンバーと園児たちの混成した学びが展開している模様。
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写真はグーグルより。
このアート教室の担当者、生駒新一郎さんは書の同人個展を終えたばかり。
この手の学習の場は、きっと新しい世界への突破口となろう。詳報が楽しみ。

分科会第4「人間としての在り方生き方とボランティア学習」のふり返りをしておこう。

2014年11月10日 at 10:10 PMCategory:お知らせ

リフレクション
教育を仕事とする学者らが体験からの学びをやさしく説く授業づくりの舞台裏を覗かせてもらった訳で。既製品として降りてくるであろう指導テキストが果たして事実として認められるのかが討論された。
道徳さえ難しいカリキュラムなのに。学校教育現場では、増え続ける諸事に追われ、ゆったりと構えてこその哲学的思考へのプロムナードたる道徳及び体験的ボランティア学習が実践され総括されているとは言い難い。
そして、大学生として得た自由時間内で、体験からボランティア的開眼を得ても、まして社会の全体像と方向性が哲学と乖離している柔らかな挫折感さえ感じるのがここのところの我が国。多事争論で試行錯誤なシビルエデュケーションが求められるのに。
前日の実践報告(宮崎県高文連国際・ボランティア専門部会生徒スピーチ/活動報告)とシンポジウムで口火を切り、
もう単一セクターでは対処できなくなった問題解決へ「体験✖️学び」で挑む狼煙が。
18歳選挙権与党案も浮上する以前に、民主主義教育の不足になしくずしの上に道徳の教科化答申へと情況は動き出している。ここのところは、永井順国(ながいよりくに)、栗田充治(くりた みちはる)両氏間で整理された。
しかし、勇気を奮い法にのっとった社会づくりにボランティアでの学びをソフトランディングさせようと研究者は励んでおられる。
率先市民という造語がそれに当たる。
私学、宗教法人系での淑徳小学校顧問多田元樹(ただ もとき)さんの授業紹介は、同じく島根の小学校教頭広中郁美(ひろなか いくみ)さんの現場等では純真さにヒットしうる学習がそこにあることを示された。

imageさて、体験での成果とは、怒れて当然の若者期の批判精神に何物をも否定せず向き合うのりしろを養うには有効であったり、強制される以前に予測・活動の自発性の切れ味に共感するなど活動リーダーたちからの学びは大きいものがある。
そんな状況を肌で感じる得る力の涵養は他の学問、⚪️⚪️道に引けを取らない価値を孕んでいるのが、ボランティア体験であろう。
そんな到達点へ案内できる人材としての教師像、サポーターのいる現場が展開していけるのかがボランティア学習に望まれる。
ご本人もかっての活動文化祭体験者である宇都宮大付属中高橋功昌(たかはし こうすけ)、本県小林市からの会場参加者2名ら若手の教育者たちには正義を生きる大切さを学校で学んでも要領よく生きる生き方の今の社会に染まる学び、今の社会からこうあって欲しいという非道徳・ボランティア的ニーズの強さの現実に妥協してはいない信念、姿勢があり心強かった。
ベテランながらボランティア学習が開花することを信じ取り組んでおられるコーディネーターの阪内宏一(さかうち こういち)、長崎からのノッポさん的富永耕造常任理事など10期目を迎えた日本ボランティア学習協会は今期のスタートを清々しく宮崎の地で切られた。

追記、会場で手にしたブックレットの末期の一文を引用して、学習のスタイルを理解したい。「不登校の子どもの場合などは、こうした初期の未熟な段階でのボランティアができるようにもっていきながら、多分に長期的な辛抱強い取り組みが必要になるであろうが、あせらず気楽にじっくりとかかわりながら、次第に「自らすすんで他者や社会のために役立つ」成熟したボランティアの段階ができるようにしていくことである。そして、それぞれの段階でボランティア基礎力を培いながら、つぎの段階でのボランティアができるようにしていく。成熟したボランティアができるようになったとき、不登校から脱出したことになろう。